今回も仮想スイッチのちょっとだけ深い話
仮想マシンと仮想スイッチの関係性についての記事です。
まず次の図は、ESXi上にデプロイされた仮想マシンと、そのネットワーク接続についての図です。
単一の仮想マシンが、1つの仮想NICを持っており、既存の仮想スイッチに接続された図です。
通常であれば、”仮想マシンポートグループ”に対し、仮想NICは関連付けられますが、今回はあえてそれを記述しておりません。
今回のテーマは・・・
”仮想マシンは、仮想スイッチとどのように接続されているか”です。
今回の記事の発端は、チーミングポリシーの”発信元の仮想ポートIDに基づいたルート”というルールの解釈をわかりやすくしたいというのが目的です。
まず、vSphere ESXiの環境に於いて、NICの負荷分散ポリシーは全5種類存在します。
その中で、既定値として”発信元の仮想ポートIDに基づいたルール”と言うものが設定されていますが、その内容についての詳細は、以下のようにマニュアルに記述があります。
ここで言う、仮想ポートと言うのは、上図で言う”Virtual Port”です。
実際には存在しないスイッチ、つまり仮想スイッチには1つ1つポートが定義されており、そのポートとと言うのはこちらのキャプチャの赤枠にあるように、次の条件で、仮想NICとの関連付けが解除されます。
つまり、仮想NICは上記の3つの操作を実行された場合に於いては、通信に使う物理NICを変更すると言えます。逆に言えば上記のイベント以外では物理NICを変更しないといえます。
もちろん、物理NICの障害に伴うフェールオーバーも、仮想NICが利用する物理NICの変更トリガーの1つと言えます。
以上です。今回の内容のソースは、以下のリンクからも確認が出来ますのでもし興味がある方は是非こちらのドキュメントをご覧ください。
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