さて、テクニカルブログに戻るわけですが、今回は先日読んだ記事から一つ
Farewell, vCenter Server for Windows – VMware vSphere Blog
端的に言えば、次回のメジャーバージョンをもって、Windows ServerにインストールするタイプのvCenter Serverの提供を終えるそうです
一ユーザーとしては、良い変更だなと思います
vSphere 5.0以降、vCenter Serverには次の二つの展開手法があったわけです
私がトレーニングする時にも、この話はしておりいつも”どちらが良いということはなく、それぞれの特徴と既存環境毎にどちらが良いかを評価して、展開方法を選びましょう”とメッセージングしています
それも今後はアプライアンス一択になるんですね
これにより、既存のvCenter Server環境がWindowsベースの方は次の点を考慮する点が出ますね
- 既存のvCenter Serverは物理マシン上のWindowsだが、設定を引き継ぐことは出来るのか?
移行についてはこちらにナレッジがありますので是非ご覧ください。
vCenter Server for Windows の vCenter Server Appliance への移行 - Windows ServerベースのvCenter Serverの方が、管理出来る範囲、環境規模が大きいのでは?
この点については、5.0の時代と比べ、現在ではアプライアンス版でカバー出来る環境規模の方が、Windows Server版のvCenter Serverよりも勝っています。
古くからのユーザーさんからすると、この話を聞くと”時代も変わったなぁ”と感じる点だと思います。
こちらのHPE 中川さんのブログがわかりやすい解説ですね。 - 既存のMicrosoft SQLやOracleをvCenter Serverのデータベースに使っていたが、これらを使うことは出来るのか?
vCenter Server 6.5からは、アプライアンスではvPostgreのみが利用可能なデータベースとなります。
このため、Microsoft SQLとOracleはデータをエクスポートし、vPostgreにこれをインポートする必要が出ます。 - 既存のvCenter Server環境がかなり古い(例えばvSphere 4.xや5.x)が、環境アップグレードは簡単に出来るのか?
以下のナレッジに従えば、vCenter Server 5.5以上が移行の対象だと言えます。
ですので、それ未満の場合は一度5.5まで更新をするか、新規に環境を構築するという方法の2つが具体的な更新手法だと言えます。
Windows 上の vCenter Server からアプライアンスへの移行の概要
如何でしたでしょうか。まだまだ現場ごとの質問、不明点は付きないかと思いますが、VMware社は常にこうした環境更新に対する情報を共有してくれていますので、是非マニュアルを一度確認頂くことをおすすめ致します。
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