vSphere Install, Configure, Manageのクラスで、”CPUとメモリの仮想化”のお話をするモジュールがあるのですが、初回受講時に”Virtual SMP”を学んだときのお話です。
機能に対する第1印象は、”複数のコアを搭載する事自体は当たり前なのでは?”と考えたものです。今思えば、私自身がVMware製品やIT業界に入ったのは2009年ですので、この頃は既にマルチコアCPUは当たり前の時代でした。
ですので今では”vMotion”や”vSphere HA”などのような表立って出て来る機能と比べると、”Virtual SMP”は縁の下の力持ちのような機能ですね。
“3行でわかるVirtual SMP”
- 単一の仮想マシンに、複数のCPUをアサインする機能のこと(vCPU)
- 2007年 “Virtual Infrastructure 3″でリリースされた機能
(もっと古い資料を探しましたが既にPage not foundが多く、調べきれませんでした)
(もし訂正がある場合はお知らせください) - この機能がなかった頃は、仮想化を使い、マルチスレッドアプリケーションを動作させるサーバー仮想化できなかった(仮想マシンはシングルコア構成のみだったため)
以下のスライドの11枚目にも解説がありますので良ければ確認して見てください。
https://www.vmware.com/pdf/vsmp_datasheet.pdf
一言で言ってしまえば、2個以上のvCPUをアサインした時点で、”Virtual SMP”が有効な仮想マシンだと言えますね。
また、ライセンスとしては、Freeライセンスでは8 vCPUまで、製品版なら128 vCPUまで単一仮想マシンにアサインが可能ですね。
Virtual Infrastructure 3の時代ではどうだったのでしょうか。
https://www.vmware.com/files/jp/pdf/vi3_35_25_u2_installation_guide_ja.pdf
構成の上限としては、Virtual Infrastructure 3では単一の仮想マシンは最大で4 vCPUでした。
https://www.vmware.com/files/jp/pdf/vi3_35_25_u2_config_max_ja.pdf
今回は、新機能やノウハウよりは、これまで長く仮想化基盤を支えてきた機能のダイジェスト記事でした。
こうした機能を当たり前と思わず、今後も感謝の気持ちを持って使っていきたいですね。
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