【VMware認定資格】VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy 対策編】

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【VMware認定資格】VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy 試験前対策編】

本来は既に本試験を受験済みのハズでしたが、テスト会場でのトラブルに伴い、時間を持て余したので(?)自分の学習した内容をちょっとまとめて見ようと思います。

なお、本記事の著者が独自に予想をして技術的な対策考察を立てて、技術情報を提供している記事でもあります。合格の保証を始め、試験での出題を保証するものではありません。

(本記事は著者が受験前に取りまとめた記事であるためそもそも著者は試験の内容を把握しておりません)

おさらい:試験概要

まず、今回受験をする予定の試験は次の通りです。Advanced Deploy vSphere 6.5 Exam 2018

本試験は”実操作型試験”となり、受験者は提供されたコンソールを介して、環境に対して指示された構成を入力していくようです。

実試験上の操作間や制限の詳細はこちらの記事に以前まとめていますので、よろしければご覧ください。

VMware Hands-on Labと同じUIを使うの事で、普段からその操作に慣れている方なら試験開始以降サプライズも無いことでしょう。

そもそもハンズオンラボを使った事が無いよ、という方はこちらのサイトに是非アクセスの上、最低1つ以上のハンズオンラボの利用をすることをおすすめします。

出題範囲

ということで、本試験の出題範囲を抜粋してみました。本ソースは記事投稿時点の”試験準備ガイド(PDF)”からです。(投稿時点と閲覧時点内容のギャップがある可能性もあるため、この点ご留意ください)

なお、以下のセクションの中から、全てが出題されるわけではないとの事
また、同ガイドは英語のみのため、以下の一覧は私が独自に翻訳をしたものです
(翻訳の精度などについてはベストを尽くしていますが、責任を負いかねますのでご容赦ください)

Section 1. vSphere 6.x インフラストラクチャーとコンポーネントの作成と展開

  • Objective 1.1 – 自動化されたESXi ホスト展開と構成の実演
  • Objective 1.2 – コア管理インフラストラクチャーコンポーネントの展開と構成
  • Objective 1.3 – アップデート管理コンポーネントの展開と構成
  • Objective 1.4 – 仮想マシン構成の実演

 これらから想像されるのは次のような機能の問いかけですね。

  • vSphere Auto Deploy
  • ks.cfgによる自動化されたESXiのインストール
  • vCenter Serverの展開と構成
  • vSphere Update Manager
  • 仮想マシンの新規作成または構成変更

”全部が出題対象ではない”という事と事前にvCenter Serverが展開された環境が提供されることを考えると、新規にvCenter Serverを展開するという事は無いのでは無いかと言えます。また、新規に仮想マシンを構成して、OSをインストールするという事も時間の制約上から難しいと思われるのでこちらも無いのではと考えます。

<本項の対策リンク集>

Section 2. vSphere 6.x ストレージ インフラストラクチャの展開と管理

  • Objective 2.1 – 複雑なストレージソリューションの導入
  • Objective 2.2 – 複雑なストレージソリューションの管理 
  • Objective 2.3 – 複雑なストレージソリューションのトラブルシューティング

”複雑な”という強調がなんとも言えませんね(笑)

vSphereで利用可能なストレージソリューションは、DAS/SAN/NFS/VVOLが挙げられますね。
個人的にはVVOLが一番複雑なイメージですが、特定ベンダーのストレージを取り上げて試験科目に出すとはちょっと言えないだろうなと。

また、仮想マシンベースでラボは展開される(?)でしょうから、恐らくストレージもFibre Channelというよりは、TCP/IPベースの”iSCSI”か”NFS”で提供されるような気がします。(FreeNASなんかありますしね)

<本項の対策リンク集>

Section 3. vSphere 6.x ネットワーク インフラストラクチャの展開と管理

  • Objective 3.1 – vSphere 標準スイッチの展開と管理
  • Objective 3.2 – vSphere 分散スイッチの展開と管理
  • Objective 3.3 – vSphere 6.x ネットワーク実装のスケール
  • Objective 3.4 – vSphere 6.x ネットワーク実装のトラブルシューティング

ストレージと違って、”複雑な(Complex)”というワードが入っていませんでした。
標準スイッチと分散スイッチ、と具体的なワードが入っていますね。個人予想では、”分散スイッチ”の方が標準スイッチよりも多機能ですし、出題しやすいネタも多くありますね。

<本項の対策リンク集>

Section 4. 可用性とスケーラビリティのためのvSphere 6.x の展開構成

  • Objective 4.1 – vSphere 可用性ソリューションの実装と管理
  • Objective 4.2 – DRSソリューションの実装と管理
  • Objective 4.3 – vSphere クラスターのトラブルシュート

vSphereにもクラスタリング機能はいくつもありますが、特に”vSphere HA”, “vSphere FT”, “vSphere DRS”の3つ辺りを取り上げているように見えます。(DRSに関しては、名前がダイレクトに挙げられていますね)

クラスタリングというと、他には”vSAN”や”EVC”などもありますが、それらは少なくともこのセクションでは取り上げられていないようにも見えます。

<本項の対策リンク集>

Section 5. 管理性向上のためのvSphere 6.x 展開構成

  • Objective 5.1 – コマンドラインを使ったvSphere環境の管理
  • Objective 5.2 – ホストプロファイルの実装と管理
  • Objective 5.3 – vSphere ログの管理と分析
  • Objective 5.4 – コンテンツライブラリの構成と管理

ホストプロファイルとコンテンツライブラリの2点は、必須で抑えておく必要がありますね。
ログについて言えば、”Syslogの設定”か”スクラッチパーティションの設定”が想像されます。
コマンドラインはと言うと、vSphere CLIかPower CLI辺りかなと言えます。

<本項の対策リンク集>

Section 6. パフォーマンスのためのvSphere 6.x 展開構成

  • Objective 6.1 – vSphere パフォーマンス監視ツールの利用
  • Objective 6.2 – 仮想マシンのリソース最適化

私が出題者であるなら”パフォーマンス統計情報を確認してもらい、パフォーマンス統計情報から、特定の設リソースが競合している”ような問題を作ります。それらを解決するために、受験者は”予約”、”制限”、”シェア”の3つの設定値を確認、変更をする必要がある、というようなストーリーが想像されます。

また、vSphereにおけるリソースとは、CPU/メモリ/ネットワーク/ストレージの四代要素があります。

CPUとメモリ=リソースプールと仮想マシン個別での”予約/制限/シェア”
ネットワーク=トラフィックシェーピング/ネットワーク IO コントロール
ストレージ=VMDKに対するIOPS制限とシェア/ストレージ IO コントロール

<本項の対策リンク集>

Section 7. 回復性のためのvSphere 6.x 環境の構成

  • Objective 7.1 – vSphere Replicationの展開と管理
  • Objective 7.2 – vSphere Data Protectionの展開と管理
  • Objective 7.3 – vSphere 構成のバックアップと復元
  • Objective 7.4 – vCenter Server Appliance High Availabilityの展開と管理

vSphere Data ProtectionもvSphere Replicationも、どちらも仮想マシンアプライアンス型のデータ保護ソリューションですね。これらも新規構築というよりは、展開されたものを使っての設定や仮想マシンの復元という方が問題にしやすそうです。

また、vSphere構成のバックアップと復元では、”ESXi”または”vCenter Server”のバックアップが範囲に含まれそうです。特にvCenter Serverは6.5からVAMI(vCenter Server Appliance Management Interface)からのファイルベースバックアップは魅力の1つです。FTPを始めとしたネットワーク上の共有領域へのバックアップが手軽に行なえます。

vCenter Server Appliance HAも6.5から登場したソリューションですね。3台のvCSA仮想マシンが展開される形で、vSphere HAと比べて、よりシームレスにvCenter Serverの障害停止に対応する機能ですね。しかしながらvCenter Server Applianceに対してネットワーク設定を与えたりと、環境変更リスクが大きい機能です。果たして問題として出題されるのか?(IPアドレスの重複など起こしてしまうとちょっと危ないですね)

<本項の対策リンク集>

Section 8. セキュリティのためのvSphere 6.x 環境の構成

  • Objective 8.1 – 認証とエンドユーザーセキュリティの管理
  • Objective 8.2 – SSL証明書と暗号化キーの管理
  • Objective 8.3 – 強固なvSphereの展開
  • Objective 8.4 – 仮想マシンのセキュリティ保護と暗号化

認証と言えば、証明書差し替えやユーザー作成及びパーミッション管理などの問題のように想定出来ます。またはパスワードポリシーの制御なども。
暗号化と言えば、”KMSによる仮想マシンの暗号化”や”暗号化されたvMotion”が想定出来ます。
加えて、強固なvSphere環境と言えば、”ロックダウンモード”も忘れてはいけません。

<本項の対策リンク集>

あとがき

まとめてみた事で、学習範囲がある程度絞ることが出来ました。おかげで闇雲に学ぶよりも効率よく時間を使うことが出来るようになると思います。なお試験時間は205分/出題問題数は17問です。

単純計算では1問辺り12分前後のペースで回答していく必要がありそうです。様々なジャンルから出題がされるため、苦手な問題が出た際にそこに留まらず、わかる問題から回答をしていくのが良いと、経験者の友人から聞きましたので、是非受験をされる際は、得意な分野から回答をしていきましょう!

 

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