VMware認定インストラクター兼vExpertによるVMworld 2018 レポート(スペイン、バルセロナ編) – Day 6. Breakout Session&会場レポート

Trip

いよいよVMworldの最終日です。期間は月曜日から木曜日までの4日間ですが、短いと思えますが体力勝負のため、これくらいが限界です。(頭をつかうのもそうですし、会場が広いので毎日足が痛いです)

最終日になってきますと、まず会場内の参加者数が減ってきたな、と感じます。

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VMworldの最終日、キャリーバッグを持参している人がたくさんいます。

VMworldは全4日間工程ですが、入場費用は1日単位から購入が出来るため、最終日をもともと参加しない方が多いのだと思います。

参加をしてみてわかったのは、4日間のうち、2日目と3日目が特にメインイベントが集中していました。

  • 2日目:パット・ゲルシンガーによるゼネラルセッション
  • 3日目:VMworld Festa開催

勿論上記だけではなく、Breakout Sessionの内容についても2日目や3日目にはメジャーな内容が大変多くある印象です。

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最終日の朝食、最終日までvBreakfastは抜かりありません、さすがです。

VMworldに参加をして感じたのは、テクニカルセッションへの参加というのは勿論ですが、エンジニア同士の交流、ネットワークを作るということ勿論重要だということです。

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VMware Education Senior InstructorのJoel (AirWatch系のインストラクター)との1枚
貴重な出会いの記念に、こんな風にサインを貰ったりしました。
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ミーハーかもしれませんが、サインをVCIのTimから頂きました:)

また小ネタですが、提供される食べ物についてはアレルギーや宗教上の理由にて食べることができないものなどがある方向けにしっかりと記述があります。徹底されていて素晴らしいですね。

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以降は当日参加をしたセッションについてです。

  • VxRail and VMware Validated Designs: Chocolate and Peanut Butter?(PRV2197BE)
  • vSAN Stretched Clusters Technical Deep Dive (HCI2088BE)

★Breakout Sessions★

1.VxRail and VMware Validated Designs: Chocolate and Peanut Butter?(PRV2197BE)

https://videos.vmworld.com/global/2018/videoplayer/27182

(質疑応答も録音されており、私の質問も録音されていました(笑)

資料のダウンロードリンク Click Here(VMworld EMEAの資料です)

本セッションでは、VVD(VMware Validated Design)に準じて、理想的なSDDCを構成する上で、更にVxRailを物理ハードウェアとして利用する場合に、どのような点に着目する必要があるか、というお話でした。

セッションの前半では、SDDCというスタイルが今後主流になっていく中、これまでのデータセンターのあり方から設計思想や考慮事項が変わる事に対し、何を基準にして効率良いデータセンターにしていくか?という話でした。

www.vmware.com

将来的にVCDXの取得も視野に入れている私は、デザインについて学習を開始しているのですが、その際にこのVVDについては既に確認済みでした。仮想インフラストラクチャを構成する際に、ハードウェアの選定やラッキング、物理及び論理的なネットワークの構成のベストプラクティスを知りたいという人はVVDは是非参考にしてみましょう。

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VVDは相互互換性や時間効率、高い管理性と拡張性、セキュリティとコンプライアンスなどの要素を守るために構成されたデザインガイドです。この点からもデザインの基本として採用する理由がこれらにあります。

また、VVDを基とした環境展開について、VCF(VMware Cloud Foundation)はサポートしています。

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私としては自社製品がプロジェクト Dimensionという形でVCFも業務に関係してくるためVVDについての理解は製品自体の利用のされ方に直結するため、より一層VVDへの理解を高めなくてはと感じました。

VVDはこれまで数回の更新を経て現在ではversion 4.3に至ります。

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基本的にはクォーター毎に更新をしているようです(動画内で本質問をスピーカーに投げかけてみました)

ここまではVVDの話でしたが、この後はHCIとして業界をリードするDell EMC VxRailを使ったVVDベースでのデザインについてのお話です。

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管理系及び本番環境系を別クラスターで構成しましょう。
サイトレベルでの保護を考慮した場合には、最低でも2サイトを準備することについても語られています。

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この際のサイト間でのデータ同期については、”vSAN Streched Cluster”を利用することで、データのレプリケーションの複雑さを排除し、vSANの標準的な機能を利用するだけで、手軽にメトロクラスターが構成出来る、という点がアピールされていました。

最近流行りみたいですね、メトロクラスター
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時間の尺の兼ね合いもあり、本セッションでは、VVDとは?/VxRail用のデザインガイドがあること、という大きく2つの点が紹介されていた印象でした。

尚上記で紹介があるスライドの情報は、すべてこちらのリンク内に纏められています。

EMC Community Network – DECN: VMware Validated Design 4.x on VxRail Deployment Guides

2. vSAN Stretched Clusters Technical Deep Dive (HCI2088BE)

https://videos.vmworld.com/global/2018/videoplayer/27117

資料のダウンロードリンク Click Here(VMworld EMEAの資料です)

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Streched Clusterの概要:サイトレベルでのクラスタリング

VVD with VxRailの話を聞いた後に、”Streched Cluster大事だなー”と思い、もともと参加予定だったセッションから本セッションに変更しました。また別記事でも記述はしますが、VMworldのセッションは技術レベルがLv100/200/300の3段階があります。

何個かのLv100と200に参加をしたのですが、既に知っている情報ばかりだったため、知識欲を満たすためにはLv300でないと新しい情報が得られず、この時間帯に空いていたLv300がこれしかなかった、というのも理由です。

さて本セッションの内容は、主に次のような内容でした。

  • vSAN ストレッチクラスターとは?その概要と仕組み
  • vSAN ストレッチクラスターの利用事例
  • Day1及びDay2オペレーションについて(Day1 = デプロイ、初期設定 / Day2 = 運用)

概要と仕組みについてははじめての方向けに解説をするとすれば、RAID1のミラーリングをサイトレベルで行うというものです。

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サイト間ではRAID1ミラーですが、サイト内ではRAID5やRAID6での保護も可能です。

例えば100GBの仮想ハードディスクを持つ仮想マシンをこの手法で保護する場合は、東京データセンターで100GB、大阪データセンターで100GB、合計200GBのようにデータを各サイトで保持します。各データセンター内で、この100GBを単一のホストで保持する事もできますし、更にRAID5や6として取り扱う事もできます。(vSANでのRAID5/6にはオールフラッシュvSAN及びライセンスが必要となります)

利用事例ですが、トレーニングでもよく取り扱う2つの例が紹介されていました。

まずはリモート、支社オフィス用クラスターです。巷でよく聞く2ノード vSANというやつです。上記で紹介した2つのサイト(東京/大阪)でデータを持ち合うという考え方を応用して、単一データセンター内の2つのサーバーにおいてしまえば支社のようにITリソースが限定的なサイトでも気軽にHCIを持てるという考え方です。

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支社サイトはたったの2台のx86サーバーだけの設置で良いという構成です。

もう1つはvSANはVMware社のソフトウェアストレージソリューションですが、vSphere Replicationとの併用でレプリケーションも出来るというものです。VMware提供の機能だけでストレージで一般的な機能が全て使えてしまうのは驚きですね。

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Day1及びDay2オペレーションについてはマニュアルに掲載があるような要件の紹介でしたのでスライドは割愛します。以下のURLを参照下さい。

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSAN/index.html

Deep Diveセッションという事でWriteとReadのIO動作の違いについて言及がありました。

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上がWrite/下がRead

この点もvSANの基本コースではお話している内容ですが、Writeはサイト間で即時同期されます(Sync型です、Asyncではありません)トレーニングではProxyの存在まではお話はしませんので、このスライドはその意味では新しい情報に出会うことができました。Readは常に仮想マシンのホストサイト内で発生します。(Read Locality)

ここから先は障害シナリオの紹介でした。(これも基本的には講義で取り扱っている内容です)

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シナリオ1:優先サイトの停止=停止サイト上の仮想マシンが全て対向サイトに、vSphere HAによってフェイルオーバー
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シナリオ2:優先サイトはRAID6保護だが、障害が3つ発生しているため優先サイトは停止。但し仮想マシンのデータは対向サイトで保護されている。
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シナリオ3:優先サイト及び監視サイトの停止、この場合は右サイトが許容出来る障害範囲であっても仮想マシンの継続稼働は出来ない
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シナリオ4:データサイト間接続性のロスト=Write IOの同期が出来なくなるため、すべての仮想マシンのIOをコミットするために単一サイト内で全てのWrite IOをハンドルするようになる。(つまりvSphere HAでフェールオーバーの発生))

と、以上のように障害シナリオを話している間にセッションは終わりました^^;

Level300、Deep Diveという説明につられて参加をしてみたものの、概ねvSAN Deploy & Manageコースで取り扱う内容だったので、復習的な形で最後のセッションを終えました。裏を返せば、これだけわかっていれば、Streched Clusterについてはシニアなレベルに到達出来た、と言ってもいいのだろうと感じました。

最後のセッションも終え、この日は最終日ということもありこれまであったブースなどの片付けも日中に開始されました。

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この風景が、旅の終わりを思わせます。ありがとうSolution Exchange!寂しさを感じながら会場の出口へ向かうと…

Thanks a lot! VMworld! will come back in future again!

とても充実した4日間でした。この後は、Virtual hive-jpの@yueisu913さんと一緒にバルセロナ内で食事をして、お互い帰路につきました。

当ブログ内でも@yueisu913さんのリンクは紹介していますが、私と同じくVMworld 2018の記事を掲載されていますのでよければ是非ご覧ください。

https://virtualhive2.wordpress.com/

今回の記事はこれで以上です。この記事を書きながらまた将来的に是非この地に帰ってきたいと強く思いました。

Thanks you so much, VMware Education Services members, VMUG members, every speakers on my sessions, friends in DEES EMEA members and VMware. 

Of course, my manager, direcotr , hanks secure budget for my trip to Barcelona!

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