vSANのパフォーマンス統計データはどのように保存されるか

今回も実際のトレーニングであった話です。

 

受講生Tさん:vSANのパフォーマンス統計データは保存先vSAN Datastore以外利用出来ますか?

 

良い着眼点ですね。ストレージ管理に於いて、パフォーマンスの監視は重要です。

まず基本的なパフォーマンス取得機能は以下をご覧頂ければ理解ができます。

 

vSphere Web Clientでは、これまでvSANのパフォーマンス情報(IOPS/スループット/遅延など)は閲覧が出来ませんでした。代わりとして、”vSAN Observer”という機能を利用する必要がありました。

vSAN 6.2からはvSphere Web Clientにてこの情報を閲覧が出来るようになりました。

blogs.vmware.com

 

この際、vSANのパフォーマンス情報は、vSANのデータストア上に保存されます。
つまり、この統計情報も”オブジェクト”であり、”ストレージポリシー”により保護されます。

 

ここで、こんな疑問が生まれます。

  • パフォーマンス情報を取得し続けると、データが肥大化するのか
  • パフォーマンス情報は、ローテートなど、古いデータのパージは行われるか
  • パフォーマンス情報は、保存先をvSANデータストア以外を利用出来るか
  • どれ位の期間のパフォーマンス情報を保存出来るのか

 

答えはここにありました。

kb.vmware.com

 

一部抜粋しました。(KBのUpdateは2017/01/30のものです)

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  • データサイズの上限は255GBと既定されています。
  • パフォーマンス統計の取得は約3ヶ月と記載があります。
  • 古いデータはパージされます。

残念ながら、別のデータストアへの保存については言及がありませんが、vSANデータストアのみを前提としているようですね。

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