最近ですが、やっとvSAN Specialist 2017を取得することが出来ました。
ということで、Acclaimよりバッジも無事公開されたため共有致します。
<受験後の感想>
もっと早く受験しておけばよかった!の一言に尽きました(笑)
というのも、”vSANの基本さえ知っていれば合格は簡単”だからです。
※勿論”簡単”という価値観や”基本”ってどこまでを言うのか、というのは各個人で捉え方の差はあると言えます。
私から今後の受験を控える皆様へアドバイスとして次のことを紹介したいと思います。
※本アドバイスは試験合格を約束するものではありません。
※本アドバイスは学習指針をより明確化するためのものです。
※テストの内容については守秘義務があるためお伝えは致しません。
<vSAN Specialist 2017受験のためのアドバイス>
- ”ディスク グループ”の基本を押さえよ!
どのような構成が組めるのか?(最小構成/構成の上限について)
複数のディスク グループを構成する利点は何であるか?
ディスク グループのデザインの違い毎のメリット/デメリットなどを説明出来るとなお良いと言えるでしょう。
(例)ホスト内に1つのDGがある場合と2つのDGがある場合の違い) - ”ディスク グループ”内のキャパシティ層とキャッシュ層の基本を押さえよ!
ハイブリッドvSANとオールフラッシュvSANでは、各レイヤーの動作はどの様に違うか?他者に説明が出来るようにすると良いでしょう。 - vSANデータストア キャパシティのサイズ計算スキルを身に着けましょう!
vSANを構成する際、”ディスク グループ”をベースとし容量をサイジングしますが、例えば自分で”ディスク グループ”を構成してみて、どれくらいの容量がデータ保存領域で利用可能で、キャッシュの容量はどれくらいか?次のように、自分である程度の構成を想定し、容量計画を的確に行えるように練習してみると良いでしょう。
例)3ノードvSANを構成する際、各ホストが2つのディスク グループを保持し、各ディスク グループはキャッシュ用SSD◯◯GBを1本、キャパシティ用HDD◯◯GB3本を保持しています。この場合データ保存に利用可能な容量は◯◯GBである。 - ストレージ ポリシーと消費容量の関係性についての基礎を身に着けましょう!
耐障害性のためのストレージ ポリシーを利用した仮想マシンの場合、vSAN FSから消費される容量に、データ保護のためのオーバーヘッドも加味する必要があります。これに伴う容量計算スキルを持っておくことで、運用に際する容量不足などを防止出来るため、是非身につけていただきたいスキルと言えるでしょう。※オーバーヘッドとは・・・
例えばRAID1(ミラーリング)に於いて、100GBのデータを障害から保護するためには、
追加で100GBの容量を利用しデータの二重化をする際に発生する”追加分の100GB”を指します。 - 障害シナリオと各シナリオごとの障害点や挙動の基礎を身に着けましょう!
vSANでは”Absent”と”Degraded”と呼ばれる代表的な障害ケースがあります。
この2つの違い、発生時の動き、発生条件を、vSAN環境管理者は抑えておく必要があります。是非この点をしっかりと抑えておきましょう。
例えば、3ノードvSAN環境と4ノードvSANでは、同一の障害ケースであっても耐障害性のためのリカバリー動作に違いがあるか等、こうしたスキルも重要だと言えます。 - ストレッチ クラスターのアーキテクチャを身に着けましょう!
一般的な単一データセンター内で完結するvSANクラスターとは異なり、サイトを跨いだ形でのvSAN クラスターが”ストレッチ クラスター”ですが、これを構成する要素や条件を押さえておきましょう。一般的なvSANとストレッチ クラスターでは”Read/WriteのIOのフロー”や”トラフィックの構成要件”などの違いがありますので、これらの違いであったり、この機能のコンセプト(利点、目的)も勿論説明出来る必要があります。 - vSAN環境を管理、監視するツールに慣れておきましょう!
vSphere Web Clientを始め、いくつかのツールを使ってvSAN環境を管理出来ますが、各ツール毎に特徴があります(このツールだと、この情報が参照出来る、など)
逆に、”vSAN内のキャパシティ内のデータ種別の内訳はどこでみるか?”などみたい情報が閲覧出来るツールはどれか?という視点でそれぞれのツールを見てみるとより理解が深められると言えます。 - 他の機能との連携について、どのような機能が存在するか、どのような動きをするかを把握しておきましょう!
例えばvSphere HA/Oracle RAC/Horizon View/暗号化/iSCSI ターゲットはvSANと併用することでより環境の利便性を向上させてくれます。
これらを利用することの利点や、各機能を利用する上で前提となる利用条件、機能の仕組みなどについて把握をしておくことで、よりvSANを便利に利用出来るようになると言えます。
以上のようなポイントを確認頂ければvSAN Specialist合格の道が見えてくると言えます。最後になりますが、私が以前に作成した問題集内でも、実際に上記を振り返るために有用な問題もありますので是非チャレンジをしてみて下さい。
非常にありがたい話ですが、上記練習問題を利用頂いた方で、”vSAN Specialistに受かることが出来ました!有難うございます”とお礼も頂けました。
是非皆様のvSANライフのプラスになれば幸いです。
コメント