esxtopの使い方&見方 – esxtopとは何か?(起動/ログイン/基本操作編)
esxtopですが、VMware vSphere ESX/ESXiの運用を少し触ったことがある人で、”パフォーマンス”について問題を抱えたことがある人は、一度は聞いたことがあるかもしれない名称です。今回はそんなesxtopについての基本を紹介する記事です。
esxtopとは
- ホスト単位で実行可能なCLIベースのパフォーマンス監視ツール
- 監視対象物は、CPU、メモリ、仮想マシン、ストレージアダプター、ディスクデバイス、電力管理、vSANなど、幅広いカテゴリのアイテムを監視可能
- Windowsで言う、”タスクマネージャー”のようにリアルタイムのシステム監視ツールである
- Linuxの”Top”コマンドの利用経験がある方は、それとほぼ近い操作感で利用可能
- 起動方法はTelnetやSSHでESXiに接続し、”esxtop”とだけ入力すれば起動可能
起動手順
起動直後は、次のような状態です。
- 5秒間隔で画面が更新されます
- 初期画面では、”CPU”の活動状況に関する情報の画面が表示されています。
基本操作
esxtop起動中に”h(helpのh)”を押下すると次の画面が表示され、必要な情報はここに掲載されています。
特によく使うものとしては、”画面更新タイミングの変更”、”各画面スイッチ切り替え”、”ソート”です。
これらの操作は大文字、小文字を分けますので 操作時はご注意ください。
よくある質問
- esxtopとresxtopの違いは?
resxtopのrは、”Remote”のrです。つまりネットワーク上にある別端末からESXiに接続をして、別端末上でesxtopの情報を参照するツールがresxtopです。esxtopでは監視対象のESXi上でesxtopを起動するため、この分のリソースをホストで利用してしまいますが、resxtopの場合は監視端末上でプロセスを起動するため、ESXiにかかる負荷が減ると言えます。 - 複数のESXiホストで構成されるクラスター環境でのモニタリングに利用可能か?
esxtopは、ホスト単位で実行するものとなります。3ノードのESXiクラスターの場合は、3台のESXi上でこれを起動する必要があります。但し、リアルタイムに動くツールなので、台数が多いとモニターするのが大変になってくると言えます。 - 例えば、1週間前などの過去のパフォーマンス統計を閲覧可能か?
esxtopはリアルタイムな監視情報を確認することを目的としたツールですので、出来ません。
時間を遡ってパフォーマンス監視を行いたい場合、vCenter Serverが必要となります。
上図のグラフは、vSphere Web Client上で、監視対象オブジェクト(図内ではクラスター)を指定し、”監視”タブをクリック後表示したグラフとなります。プルダウンメニューからも分かるように表示する時間幅を指定可能です。
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