VMware EVOLVE 2019@浜松町 参加レポート
まえがき
今回、VMware社の所属から”是非面白いと思うので参加してみて!”というお誘いを頂いたので、本イベントに参加致しました。
本イベントのキーワードとしては、”ハイブリッドクラウド”、”次世代ネットワーク”、”セキュリティ”という3つがありました。これらに関するセッションに参加してまいりましたので、その内容もご紹介致します。
更に今回は”VMware ハンズオンラボ チャンピオンシップ”に参加をして欲しい!というお誘いだったので、選手として参加して参りました!イベントの感想も本記事内後半でご覧ください。
関連資料紹介
ずばり今回のテーマは繰り返しますが”ハイブリッドクラウド”、”次世代ネットワーク”、”セキュリティ”の3つです。本イベントに関連した資料は以下で紹介しているツイート内のリンクから入手可能です。
イベント概要
現在のインフラストラクチャは、既に1つのシステムや一人のユーザーが、無意識にマルチクラウド環境を利用しているケースが多くあると言えます。こうした環境はもはや特別なものではなく、今後スタンダードなものになってくると言えます。
VMware社のビジネスビジョンとしては、Any Device, Any Apps, Any Cloudというビジョンがあります。
私達が利用するデータは、物理的に常に一定の場所に留まっていないかもしれません。
またユーザーはどこに保存されているかを意識することもほとんどありません。
更にデータへのアクセスの際に使われるデバイスは企業配布のパソコンや個人所有のスマートフォンなど複数の選択肢が有りえます。
データアクセスの有り方や方向が多様化しているため、ネットワークパスは多方面になりますし、ボトルネックの分析やパフォーマンスの最適化も、セキュリティの提供方法も従来の方法とは異なるアプローチが必要です。
参加セッション紹介及び概要
今回私は3つある主軸の中、”ハイブリッドクラウド”に特に興味を持っているため、”VMware Cloud on AWS”関連のセッションに参加しました。
- はじめてのVMware Cloud on AWS ~PoC サービス始めました~
- Realize Your Hybrid Cloud
- VMware Cloud on AWS を活用して、重要なシステムをAWSクラウドに移行する時に考えるべきこと
セッション内では写真撮影は禁止でしたので、文面のみでのご紹介となります。
※また同イベント内のVMware HOL チャンピオンシップ参加者だったため、そちらの参加に伴い技術セッション参加数は若干少なめです。
現在私は、個人的にはAmazon Web Servicesの知識強化も個人的なテーマにしているため、これらのセッションを通じて、基本的とも言えるVMC on AWSのポイントをいくつか得ることが出来ました。
VMware Cloud on AWS環境におけるオンプレミスとの接続方法
本ソリューションで最も注目されているのは、”オンプレミスとの接続方法”と”接続後に何ができるか”の2点だと考えています。ここでは2つの方法を紹介します。
- ハイブリッド リンクモード
- ハイブリッド クラウドエクステンション
2つの機能の共通点は、”オンプレミスとクラウドの接続です”。差別化のポイントは”目的”です。
ハイブリッド リンクモードの目的は”単一画面での両環境の統合管理”です。
(オンプレミス側はvSphere 6.x世代である必要があります)
単一の画面から2つのクラウドを管理することができるため、管理画面がシンプルになります。
接続パターンは2通りあり、”オンプレミス側から繋ぐ場合”と”クラウド側から繋ぐ”という2つです。
これらの2つの違いとしては、前者は専用アプライアンスを利用します。後者はクラウドからオンプレミスの認証ソースに接続し、例えばActive Directoryのユーザーがクラウドにアクセスする権限を付帯出来ます。
ハイブリッド クラウドエクステンションは”移行と拡張を目的とした接続”です。
シームレスな移行のためL2延伸、安全な通信、WANの最適化など多くの機能が搭載されています。
また、vSphere 5.1以降であれば接続が可能なため、この点はハイブリッド リンクモードよりも多くのインフラがサポートされています。
参考リンク
Diving Deep on the Foundational Blocks of VMware Cloud on AWS
ハイブリッド リンク モードの前提条件
VMware HCX | FAQ
これらの2つは、また別記事でより詳細な解説のものを掲載する予定です。
新しいベアメタルサーバー r5.metal
VMware Cloud on AWSがリリースされた際にはi3.metalというベアメタルサーバーがリリースされました。
そこで、容量に特化したタイプのノードも登場したということです。本ノードはElastic DRSに続き、Elastic vSANという機能に対応しています。こちらについては以下の記事に詳細があります。(時間があれば翻訳して記事掲載しようかな、と考えています)
VMware Cloud on AWSでの”AWS Snowball”を利用した”Cloud Motion”
AWSが元々提供していたSnowballというデータ転送サービスを、VMC on AWSでも利用可能となりました。クラウドに転送したいデータの量が大容量の場合、転送速度、帯域幅、遅延などの観点ではネットワークを経由したアップロードが最適だと言えない場合があります。
この考え方を利用して、大量の仮想マシンをVMC on AWS内のデータセンターに移設するとのことです。(サービス開始時期は未定)
こちらのリンクでも紹介されている内容です。
クラウドスピードで進化するVMware Cloud on AWS、その今日と明日
VMware ハンズオンラボ チャンピオンシップ
こちらも本イベントの目玉イベントでした!今回は参加をとある事情で控えていたのですが、VMware様よりお誘い頂き参加致しました。こちらは一部の参加者による集合写真です、かっこいい!
ということで、調子に乗ってこんなものを作ってみました。
さて、本題に戻りますが、本イベントはVMware ハンズオンラボを使った競争です。今風に言えば、もはやE-Sportsです。現場の様子はVMware Japan様のTwitterで確認が出来ます。
第1ラウンド、第2ラウンドの2回戦方式で1回戦辺り15分です。出題範囲はvSphere/vSAN/NSXです。
参加者として内容も楽しめました!なにより個人的にとても嬉しかったのは選手に配布されたウィンドブレーカーです。みんなで着用しての記念撮影も。私もどこかに写っています。
VMware ハンズオンラボですが、次のような用途で利用できる素晴らしいツールですので、是非皆様もご利用ください。
- 最新機能の確認(例:vSAN 6.6から6.7に更新したいが、どのような機能があるか事前に確認したい)
- トラブルシューティングの練習(例:vSphere ESXiのコマンドラインを気軽に試す環境として利用)
- 購入前の製品のテスト(例:vSAN+vSphere HAでの環境でホストの疑似障害をシミュレートする)
私もトレーニングでデモンストレーションをする際に使ったり、このブログでの技術検証でよく利用しています。利用は無償、インターネットがあればどこからでも接続が可能ですので、是非皆さんもご利用ください。
この度もVMware様の素敵なイベントに参加出来てとても有意義でした!是非また同様の機会があれば参加レポートを投稿したいと思います!
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