新人ITインフラエンジニアに役立つ学習リソース まとめ

AWS

新人ITインフラエンジニアに役立つ学習リソース まとめ

まえがき

IT業界で10年弱努めて見て、現在は教育部門にいることもあり”新人教育に向いている教材は有りませんか?”という質問を頂くことがあります。

昨今ITに関する様々な知識は情報が溢れていて、少し検索エンジンで調べれば大量のリソースにすぐアクセスができます。

一方で、本当に価値があるものも大量の情報の中に埋もれてしまいがちです。

本記事が目指すポイントとしては、”これからIT業界でインフラエンジニアとして頑張るぞ”という方向けが、短時間で良質なリソースにアクセス出来るようにすることです。(私自身のおすすめ色が強いです)

なお、ここで想定する”インフラ”というのは次の要素を想定しています。

  • サーバ
  • オペレーティング システム
  • ストレージ
  • ネットワーク
  • 仮想化
  • パブリッククラウド

ですから、次のようなカテゴリについては全く触れていない、あるいは触れていてもかなり部分的だと言う点をご理解下さい。

  • プログラミング
  • アプリケーション開発
  • 機械学習、人工知能
  • などなど

著者自身がオンプレミス環境側の経験に偏っている事もあり、業界の諸先輩やパブリック クラウドメインの方などから見ると、少々偏ったコンテンツ選択になっているかもしれませんが、ご容赦頂きつつも”こんな良コンテンツあるよ”なんてものがあれば是非教えて下さい。

ITインフラ全般

総務省 ICTスキル総合取得教材 2-2 クラウドのサービスモデル・実装モデル

クラウド、という用語が一般化して長い時間が経過しましたがバズワードのように独り歩きしてしまって、正しい意味を理解できていない人が多いような気がします。

クラウドという用語には5つの特徴が存在していて、本資料内ではその5つの基本的な特徴とその特徴を持つ代表的なクラウドサービスについて学ぶことができます。

 

クラウドの定義は、NIST(National Institute of Standards and Technology)が定めています。

クラウドコンピューティングの概要と推奨事項

こちらは上述しているNISが発表したクラウドの定義に関する文書を日本語化されたほぼ原文そのままの資料です。 

 

AWS Well-Architected フレームワーク

こちらはAmazon Web Services社のパブリックインフラであるAWSについての運用理念や設計原則について解説したものです。ユーザーはAWSの環境を使用してビジネスをドライブするためには、設計思想を理解することでよりAWSのインフラを有効活用する方法や設計を見出すことができます。

 

Microsoft Azure Well-Architected Framework

こちらは、Microsoft社のパブリッククラウドインフラである、Azureについてワークロードの品質向上のために準備されたインフラに対する基本原則です。AWS Well-Architectedと同じ位置づけの文書です。

Azureの環境を正しく最適に使用するために準備されているベストプラクティスと言っても良いでしょう。

 

Introduction to Dell EMC Converged Systems and Hybrid Cloud Platforms for Digital and IT Transformation

こちらは、Dell Technologies提供の無償E-learningで、デジタルトランスフォーメーションの成功に向けて、お客様が持つ潜在的なITの課題と、それをどのように解決していくか、ということを学ぶ教材です。

Introduction to Dell EMC Converged Systems and Hybrid Cloud Platforms for Digital and IT Transformation

以下の認定資格試験に対応しているE-learningで、トレーニング内で取り扱った内容が試験範囲です。

 

なお、Dell EMC VxRailの認定資格を取得するための前提条件ともなっています。
そのため教材そのものには、多数のDell EMCブランドの製品についての知識も合わせて学習することができます。(教材も試験も日本語翻訳済みです)

 

システムはなぜダウンするのか(書籍)

 

本書では、過去に発生したシステム停止の事例とその原因についての掲載があります。
サーバを中心とするIT基盤は、私達の生活を支える道路、交通、ガス、水道、電気と同じインフラであり、当たり前のように毎日使用出来るのはとてもありがたくも多くの方の努力の賜物です。

一方で、これらの利用がトラブルによって停止することは、市場や生活に大きな打撃を与えます。
そうならないために、設計、導入、運用のいずれのフェーズにも正しい知識とスキルを持った人を登用するわけです。しかしながら人が存在する以上ミスはどうしても存在したり、それ以外にもソフトウェアごとの上限や仕様上の振る舞いなどが理由でシステムは予期せず停止することはあります。あるいは老朽化なども原因としてあり得るでしょう。

人が作り、物体として動く以上、トラブルは0にはできません。(トラブルが起きても、サービスを停止させない仕組みはいくらでもあります)

本書を通じて、事例を見ることで、他者の経験から学ぶことができます。

 

サーバ

CompTIA Server+(認定資格)

 

CompTIA Server+は、特定ベンダーには依存しない視点で”サーバ”とは何かについて学習できます。
一般的にサーバが含む要素、使われ方、管理の手法、更にはそこに付随するストレージやネットワークの基礎などを体系的に学習できます。

Dell Technologies Proven – PowerEdge認定資格

(当方がDell Technologies所属ということで宣伝も兼ねまして)

Dell Technologies提供のPowerEdgeサーバをベースとしたx86サーバの認定資格もあります。
こちらは、もし業務上触れるサーバがPowerEdgeの場合はスキルの可視化という点ではおすすめです。

 

なお、Dell Technologiesの認定資格では、受験前の準備としては”公式練習問題”がWeb上で公開されています。無償で何度もチャレンジが出来るので、認定資格を受験されない方も腕試しで試してみるのもいいと思います。

オペレーティング システム

LinuCイージス

元サイトは”ネットワークエンジニアとして”というサイトです。

こちらのサイトは、LinuCと呼ばれる日本国内向けのLinux OSに対する範囲を中心に技術解説を行っているサイトです。LinuCにはレベルが1から3までありますが本サイトではレベル1のみを対象としています。

 

Ping-t

ITエンジニアの方であれば、一度はお世話になったことがある人も多いと思います。

本ページでは、LinuC、LPIC、Cisco、Oracleなどの認定資格対策の練習問題を受験可能なサイトです。
ユーザー登録をすることで無償でこれらの練習問題を利用できます。(一部有料会員のみ使用可能なものもあり)

私自身も有料会員機能を使用した経験がありますが、ただ単に練習問題で試験対策をするだけではなく、問題に対する解説も非常に詳しく、参考リンクなども掲載されているため、身になる学習ができます。

 

LPI-Japan 無償教科書

LPI-Japan様よりLinuxシステムに関する学習を促進することを目的に無償で次の教科書が配布されています。

なお、オペレーティングシステムのカテゴリからは少し外れますが、PostgreSQLに関する標準教科書もあります。

Katacoda by Oreilly

Katacodaは、オライリー社が提供するハンズオン環境です。伝統的なLinuxの実習環境やネットワーク、今話題のコンテナ、機械学習などについて幅広く操作を伴う学習が可能です。

 

コンテンツは英語のみとなりますので、この点だけご留意下さい。

Red Hat Developer

Linuxの学習を進めていくと、商用環境向けとして多くのユーザーに利用されている”Red Hat Enterprise Linux”にたどり着く方は多いと思います。

 

本ページでユーザー登録をすることで、Red Hatを使用した開発者として必要ないくつかのリソースを使用可能となります。

中でも魅力的なのは、”開発者向けサブスクリプション”です。
2021年2月以降、個人のユーザーであれば無償提供される本サブスクリプションを使用して、16システム分のRed Hat Enterprise Linuxを使用可能となります。(ユーザー登録後から利用可能となります)

こちらが該当の発表記事です。

 

また、Red Hat Enterprise Linuxを取り巻く環境として、FedoraやCentOSなどのディストリビューションについても目にすることがあると思います。各種OSの位置づけと関係については以下の記事でRed Hat社のエンジニアの皆様が解りやすく解説してくれていますので、是非ご一読下さい。

 

ストレージ

最初に学ぶ人が見るサイト! by ネットワールド様

ITソリューション・ディストリビューターのネットワールド様が、業界新人の方向けにストレージとバックアップの2種類について漫画ベースで基本、一般的な機能、市場で販売されている各ベンダーの特徴も含めて解りやすく解説されています。また、無償で同内容の冊子を配布されています。お申し込みは同社サイト内からとなります。

https://www.networld.co.jp/solution/learn_first/

 

IT技術者なら知っておきたいストレージ原則と技術(書籍)

こちらは非常にロングセラーな書籍です。デル・テクノロジーズ発足以前の、旧EMC社が監修したストレージと仮想化に関する書籍です。同様の内容の書籍は市場に多くありますがその多くは英語です。

日本語化されたストレージ関連の書籍なかなか有りませんし、EMCといえばストレージ業界の中も高い認知度と実績があります。内容自体はEMC社製品に偏っているわけでもなく、業界標準的な内容も多いです。

https://book.impress.co.jp/books/3351

 

認定資格 – Information Storage and Management

上記の書籍の内容は、Dell Technologies提供の以下の認定資格にも対応しています。

 

また、認定資格に対応する有償トレーニングも提供されています。

 

ネットワーク

ネットワークエンジニアとして

上記のオペレーティング・システムの項にて、”LinuCイージス”でご紹介していた元サイトです。

Cisco認定資格最上位のCCIEホルダーの方が管理されているネットワーク関連のブログです。
非常にロングランかつ、検索のヒットでも多く出てきます。図とシンプルな解説が非常に解りやすくおすすめです。また、Ping-t内でのCisco関連の問題に対する解説リンクとして多く採用されています。

https://www.infraexpert.com/

 

Ping-t

(上記のオペレーティングシステムの項目と同じ解説です)
ITエンジニアの方であれば、一度はお世話になったことがある人も多いと思います。

本ページでは、LinuC、LPIC、Cisco、Oracleなどの認定資格対策の練習問題を受験可能なサイトです。
ユーザー登録をすることで無償でこれらの練習問題を利用できます。(一部有料会員のみ使用可能なものもあり)

私自身も有料会員機能を使用した経験がありますが、ただ単に練習問題で試験対策をするだけではなく、問題に対する解説も非常に詳しく、参考リンクなども掲載されているため、身になる学習ができます。

 

なお、Cisco関連の認定資格受験では、サブネットの計算や実際にCisco製品の設定に使用するコマンド操作スキルが必要です。Ping-tでは、通称”コマ問”と呼ばれるコマンド練習機能が非常に実践でも役に立つのでおすすめです。

Cisco Packet Tracer

Cisco Packet Tracerは無償で使用可能なCisco社の製品シュミレーターです。

上図のように画面内にネットワーク製品と、それを使用する端末を準備することができます。
ここで、スイッチやルーターなどのネットワーク製品に設定を施すことで構成のテストを行う事ができます。

ソフトウェア自体の入手や使い方のトレーニングなどは以下のリンクから提供されています。

 

また、”Cisco Packet Tracer Mobile”として、iOS版とAndroid版もあります。スマートフォンやタブレットでもこれらを操作することができます。

仮想化

VMware Hands on Lab

仮想化と言えば、業界でもリーダーの位置づけにいるVMwareの製品を学ぶことは仮想化の標準を知ることにつながるとも言えるでしょう。

VMware製品を使用する敷居は年々下がっていますが、まだまだ啓蒙していく必要があります。

VMware社は、”ハンズオンラボ”というサービスを通じて、だれでも、どこからでも、どんな製品でも触れるラボ環境を展開しています。

なかでも、以下のラボは初めてVMwareの仮想化ソリューションを操作する方を対象に公開されているラボ環境です。HOL-2010-01-SDC – Virtualization 101: Introduction to vSphere

本サービスは無償で利用可能ですが、ユーザー登録が必要となります。
こちらの記事内で初めて使用する方向けの登録や操作のポイントを纏めていますのでご活用ください。

 

パブリッククラウド

AWS training and certification

AWSが提供するトレーニングコンテンツ集です。

AWSの基礎から特定サービスの詳細な話までE-learningで学習が可能です。特にAWSについて基本を抑えたい方は、以下のE-learningは日本語化されており無料のためおすすめです。

AWS Cloud Practitioner Essentials (Second Edition) (Japanese)

Microsoft Learn

Microsoft社提供のオンライン学習リソースのポータルサイトです。
ユーザー登録後からオンラインでの学習リソースにアクセスができます。テキスト、図解、実操作ラボを含んでおり、手軽にAzureについて学習することができます。

 
Azureの基礎(AZ-900対応)

特にMicrosoft社は、定期的に”Azureの基礎(AZ-900)”というAzureを学ぶ上でのスタートとなる科目を上記Microsoft Learnでも提供していますが、以下のようにオンライントレーニングイベントとしても開催をしています。

以下のページからMicrosoft様開催のイベント情報は確認ができますので、ご興味がある方はこちらからアクセスしてみましょう。https://microsoft-events.connpass.com/

 

 

コメント