vSphere Data Protectionの基本と今後について

VMware

※本記事の内容は2017年7月に投稿したものです。
※なお2020年2月に、一部記事に対して最新情報や追加情報を足して再掲しております。

今週からセールスの方向けのトレーニングも開始しました。
サポートの方とは質問の内容もガラリと代わり、トレーニングを提供していても”なるほど”と思うことばかりです。さて、今回はトレーニング内で聞かれた質問の1つを解説します。

お題:vSphere Data Protectionは今後どうなるのか?

まず、そもそもvSphere Data Protectionとは何なのか?という方もおられると思うのでそこからサマライズしていきましょう。

5行でわかる”vSphere Data Protection”

  • vSphere Data Protectionは、VMwareが提供するバックアップアプリケーションです
  • バックアップ方式は、イメージバックアップです。
  • ”VM Centric”がコンセプト、つまり仮想マシンをバックアップ単位として取得をします。
  • 製品導入には、アプライアンスのデプロイと”vSphereEssentials Plus”以上のライセンスが必要です。
  • アーキテクチャは、EMCのAvamar(重複排除バックアップソリューション)をベースにしています。

もっと詳細を知りたいという方は、是非こちらのナレッジもご覧ください。
2017/07/26時点では、日本語版は更新が最新ではないので英語版を確認頂くとより新しい情報が得られると思います。

vSphere Data Protection (VDP) FAQ (2016565)

私も過去にバックアップアプリケーションのサポートエンジニアを経験した事がありますが、バックアップアプリケーションは操作感になれるまでに、時間がかかったり、ライセンスを複数種類購入しないといけないなど、運用に乗せて、オペレーションを正しく行うまでに時間を要するケースもあります。(全てのお客様がそうであるというわけではありません)

VMwareのビジネスのコンセプトは、”Software Defined Data Center”です。

仮想化されたインフラを、自動管理し、管理タスクのシンプル化、効率化にあるわけです。バックアップを行う単位を仮想マシン単位にすることで、またライセンスもハイパーバイザー側のライセンスを持っていれば導入が出来る、という点はシンプルです。

また、これまでのイメージバックアップと言えば、物理ストレージ単位、例えばボリュームやLUN単位であったのに対し、”VM Centric”です。

つまり、LUN単位での取得では、不要な仮想マシンも一度にバックアップされていた可能性があります。

そこで、仮想マシンを中心とした”VM Centric”という思想では、この課題を、仮想マシン単位でバックアップ対象を決める、ということで問題にアプローチしました。

ここまでお読み頂ければ、”なぜVDPなのか”をご理解頂けると思います。

さて、そんなVDPにある変化が起ころうとしています。こちらの記事、資料をご覧ください。blogs.vmware.com

また別資料もご用意しました。vSPHERE DATA PROTECTION End of Availability

一言で言えば、VDPはリタイアし、今後はその役割はDell EMC Avamar Virtual Editionへ移行するというものです。

内的な仕組みについては元々同じものです。ユーザーからすると、次のような疑問があると予想出来ます。

vSphere Data Protectionの正式終了タイミング

何をもって終了とするかですが、ここでは公式サポートの終了を一つの節目として見ていきましょう。
オリジナルのファイルから不要な行を削除し、見やすく加工をしています。

ソースの情報はこちらから抜粋をしています。VMware Lifecycle Product Matrix
こちらに基づけば、2020年3月12日をもってGeneral Supportは終了となります。一般的な情報共有は勿論、バグフィックスなどが期待出来るのがこのGeneral Supportですが、この日をすぎると限定的なサポートレベルに制限されます。

具体的かつ公式なGeneral SupportとTechnical Guidanceの定義については本記事内の関連リンク内の記事からアクセスください。

よくある質問

  • 既存環境はこのまま使っていて、サポートは受けられるのか?

    この点については、上記のようにVMwareはライフサイクルポリシーに基づいたサポートを提供すると明記しています。VMware Lifecycle Product Matrix
  • 既存ユーザーに対する移行に向けたフォローアップ体制があるのか?

    この点については、まずVMwareはEOAと同時に、Dell EMCによるAvamar Virtual Editionがその後継としての役割を引き継ぐことを記載しています。

    またそれは、既存のVDPと同等かそれ以上の管理性を提供するとも記載されています。
    既存のユーザー様は、”Limited Time”プロモーションをDell EMCから受けることで、既存環境の移行を推し進めることが出来るとも記述があります。
    また、VDPからAvamar Virtual Editionへの移行に関する情報は、この資料の13ページにあります。

  • ”Limited Time”プロモーションとは何か?

    上記に基づけば、2点のフォローアップ体制があると記載があります。

    1. 3年間有効なフリーライセンス(バックアップ容量は4TBまで)が提供される
    2. 詳細な手順が記載された、VDPからDell EMC Avamar Virtual Edition移行ガイドの提供とあります。移行によりバックアップデータ、バックアップジョブなどが引き継げることが記載されていますね。

以上です。より詳細な点について、後ほど加筆も行おうと思っていますが、皆様でいち早く確認をしたい、という方は、是非上記で紹介しておりますリンクをご確認頂けると幸いです。

私も今後は旧EMC社製品も学習をしていくと思うので、この際Avamarをやってみてもいいかな、と思った次第でした。

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