VASAです、VASA
vSphere Storage API for Storage Awarenessの略称です。
似た単語で、”VAAI”がありますがこれはまた別回にて紹介します。
VASAを使うことで、ハードウェアストレージの操作や管理をvCenter Serverから行うことができるようになります。
これにより管理性、操作性、効率性が向上し、管理者の負担を減らすための機能だといえます。
例えば、次の図を見ていただいてLUNの情報で何がわかるでしょうか。
2つのLUNがあること、その名称、容量などです。
但し次の情報はわかりません。
RAIDレベル何で保護されているのか?レプリケーションにより保護されているのかどうか?暗号化されているのだろうか?IOPSはどれくらいだろうか?
例えば仮想マシンを配置する場合に、用途に応じて上記のような情報をベースに配置箇所を考える必要が出てくるわけです。
”別に社内の担当者に尋ねればわかるし問題ない”という方もいると思います。
もちろんそれでいいんですが、不在時であったり、提供された情報が正しいとは限りません。スピードと情報の正確さを取るのであればVASAを利用してストレージを操作、管理するのがベターといえます。
Dell EMC Equallogicに関する過去のDellの記事で言えば下記のブログでもう少し詳細の画像などが確認できます。
”ストレージポリシー”というものをユーザーがvCenter Server上で作成します。
例えば”Performance”という名前のポリシーを作ってみます。
そこに対し、RAIDレベルやディスクのインターフェース規格など条件を紐付けていきます。
例えばRAID10でSASなどのようなイメージです。この選択肢は各ベンダーごとにVASAで利用ができる選択項目に違いがあります。
作成したポリシーを、仮想マシンの仮想ハードディスクに対して適用してやることで、管理者は簡単に想定したパフォーマンス、保護レベルを得やすくなります。
条件としては、次の通りです。
- ストレージがVASAに対応していること
- vSphere 5.0以上であること
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