Dell EMC Avamar環境のイメージ バックアップ手順
Dell EMC Avamar VEでは、”イメージ バックアップ”と”ファイルベース バックアップ”の2種類の方法をサポートします。本記事では、前者のイメージ バックアップの手順について紹介します。
Dell EMC Avamarのイメージ バックアップ概要と要件
Avamarでイメージ バックアップを実行する場合、”プロキシサーバ”と呼ばれる仮想マシンを構成する必要があります。このプロキシサーバの役割は、重複排除処理やデータストアとの通信処理を行います。
なお、バックアップの種類には”イメージ バックアップ”と”ファイルベース バックアップ”の2つがありますが、Avamarはこの両方に対応しています。
両バックアップの違いについては、ネットワールド様のサイトで解りやすく紹介されているものがあります。
バックアップ ジョブの構成手順
- プロキシサーバを展開します。なお、プロキシサーバの展開手順は上記の記事を参照下さい。
- バックアップ対象となる仮想マシンを登録します。
左のリストから”資産管理”を選択後、右画面のツリー内でvCenter Server配下の”Virtual Machines”を選択後、”追加クライアント”からバックアップ対象の仮想マシンを追加出来ます。
vCenter Server内に登録済みのデータセンターが表示されます。
今回は”Physical-DC 01″内の仮想マシンを指定します。
データセンター内の仮想マシン一覧から、バックアップしたい仮想マシンを選択します。
今回は”Backup-Test.lab8010.local”を選択します。
仮想マシンの登録が完了しました。次にバックアップを実行します。
下図内で、バックアップ対象となる仮想マシンをチェックボックスで選択後”バックアップ”をクリックします。 - バックアップ実行のためのウィザードが起動します。
選択した仮想マシンが1つの仮想マシンハードディスク(vmdk)が接続されており、下図内ではそのvmdkが1つ表示されています。
複数のvmdkを持つ仮想マシンの場合は、ここで複数行で表示されます。
本画面では、データの保存期間を指定します。
保存日数を指定するか、特定の日付でデータを自動削除するか、データを破棄しないかの指定です。
本画面では、バックアップ取得におけるオプション設定を指定します。
下図はデフォルト設定時の画面です。
CBT(Change Block Tracking)の使用、vSphereへのタグを使用したバックアップ結果の報告機能の使用、バックアップ実行時に特定のファイルを除外するなどの設定が可能です。
必要な設定を行った後、”終了”をクリックするとバックアップ設定が保存されます。 - 上記のステップで行った作業により、バックアップ設定が保存され、ジョブが実行されます。
ジョブ進捗を確認したい場合は、左側の”アクティビティ”に移動します。 - ”アクティビティ”画面では、ジョブの進捗について監視出来ます。
下図ではジョブ実行前の様子が確認出来ます。
少し時間を於くとジョブが実行され、下図ではジョブが完了された様子が確認出来ました。
おまけ Avamarによって取得されたvSphere スナップショット
下図では、バックアップジョブが実行中に、バックアップ対象となっている仮想マシンをモニターしました。
バックアップジョブの間は、以下のようにAvamarによって取得されたスナップショットが確認出来ます。バックアップジョブが完了した際にはこのスナップショットは削除されます。
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