今回は自分のための備忘録です。仮想スイッチのセッティング内で、”スイッチへの通知”という設定項目があります。既定値はYesです。
スイッチの設定と言えば、チーミングポリシーやアクティブ、スタンバイvmnicの指定などの方がメジャーであり、あまり普段注目をされることがない設定項目です。
この設定って何?そもそもスイッチへの通知とはどういうことか?今回はそんな内容に迫ります。
- 2台のホストがいます(vmkernel 01, vmkernel 02というホスト名)
- 2台の間でvMotionが出来る状況だとします。
- この後、VMという仮想マシンが、vmkernel 02側にvMotionされます。
この場合、”スイッチへの通知”により、vMotion後に移動先ホストがRARPプロトコルを利用し、接続スイッチに対し、vNICのアドレスに関するMACアドレステーブル更新を促します。
例えば次のようなケースで、RARPによるMACアドレステーブルの変更が発生します。
- 仮想マシンの電源ON
- vMotionによる仮想マシンの移動
- vmnicのフェールオーバーによる切り替え
いずれも、仮想マシンが利用するvmnicが変更されるケースだと言えます。
これらの話を総括すると、”では、いつこの設定をNoにするのか?”という疑問が生まれます。
この点についてはまた別記事にて取り扱いたいと思います。特殊な環境でない限り、基本的にはYesから変更することは無いと考えていただいて良いと言えます。
ちなみに、以下の情報は物理スイッチのMACアドレステーブルを実際にコマンド出力してみた様子です。
ご覧頂きますと、単一のポート”gi1/0/46″に対し、vmnic(物理NIC)1つ分と、5つのvNICのMACアドレスがMACアドレステーブルに学習されていることが確認出来ます。
※本検証にお付き合い頂いたKさん、ありがとうございました。
■2017/08/18追記
Part 2も投稿済みです。是非合わせてご覧ください!
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