VMware系エンジニアがMicrosoft Azureについて学習してみた(2)【AZ-900 受験編】

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VMware系エンジニアがMicrosoft Azureについて学習してみた(2)【AZ-900 受験編】

認定資格概要(形式/難易度/コツ)

2020年2月13日に、Microsoft社提供のAzureクラウド基礎講座を受けてから約1か月後の今日、無事にAZ-900試験に合格をしました。以下ツイートは再掲。

なお、前回のトレーニング受講の様子については以下の記事を参照ください。

lab8010.com

本題の形式、難易度、コツにつきまして言及したいと思います。

と言いましても、秘密保持契約に基づき試験の内容について直接的に言及するわけにはいきませんので、公に知らされていることや私がどのように学習をしたかということなどについてお話をします。

基本的には公式情報から部分的に情報を抜粋していく形でご紹介いたします。”試験 AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals

試験の形式

単一または複数回答などの一般的なものであり、これについてはMS Learnで各章末にある問題のイメージと同じだといえます。受験対応言語は日本語も選択が可能です。私はMicrosoft Windows Server 2008, 2008, 2008R2時代にMicrosoftの認定資格試験を受けたことがありますが、その当時と比べると翻訳精度も大変上がっており、正直感動しました。また日本語で受験をしたとしても、英文への切り替えが可能である点も他のベンダーと同じです。

難易度

これは各個人で簡単、難しいというのは分かれると思いますが、私としてはAWS 認定クラウドプラクティショナーとレベル感や聞かれている内容が近いと感じました。

AZ-900での試験内容は”試験 AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals”で次のように記述があります。

どこがAWSの試験と似ていたかというと、自社クラウドの機能のことだけではなくて、一般的なクラウドとは何か、セキュリティやサポート体制と料金モデルなどの範囲についてです。以下の抜粋はAWSクラウドプラクティショナーのページからの抜粋です。

AWS認定クラウドプラクティショナー

コツ

繰り返しますが、秘密保持契約の観点から何が出た、という情報は記述しません。
私が試験受験のために何に重点を置いたかという点のみをご紹介いたします。

クラウド一般知識

ただAzureのことを覚えるだけでなく、クラウドの特徴とは何なのか、かかるコストの性質がどのように変化をするのかという点はとても重要です。この観点はAWSでもAzureでもGCPでも同じです。クラウドの特性といえば、5つです。認定資格を取る取らないは別として、この5つを抑えていることは次世代のインフラエンジニアとしてはもはや当たり前のレベルになってきたといえます。

後はコスト面の話です。
クラウドに移行する理由の1つにコストコントロールという理由があります。固定費から変動費に、というメッセージもAWSではありますが、コスト自体に伸縮性を持たせることでビジネスで利用可能な予算に柔軟性を与えて、アクティブにビジネスをドライブしていきましょうというコンセプトです。docs.microsoft.com
特にCapEx(資本的支出)とOpEx(事業運営費)の違いを理解しておき、それがクラウドとオンプレミス型データセンターではどのように関係があるかというのを抑えておく必要があります。

Azure コアサービス

Azure上には本当に多くのサービスが存在しています。以下のスライドでも100個以上のサービスがあると言及されています。

学習において私が重要視したことは次の点です。
  • 主要なサービスの名前を覚える
  • それらの特性、コンセプトを1-2行程度でまとめてみる
  • 似たサービスについては、違いを説明できるようにする

学習上やってきたことは割とシンプルです。特に今回受験をしたAZ-900は最も入門レベルですので、あまり深堀はしていません。例えばCosmos DBを例に挙げるとすれば、以下の箇所を読むだけでも多くの情報を得られます。各ページでこんな風にページを確認していきました。

また、例えばデータベースに限定していえば、以下のように複数種類存在しますので、それぞれの差別化も意識する必要があります。

サポート

Azureのサポート契約は複数の種類の段階に分かれています。各契約でできることとできないことを区別できるように学習をしました。(下図は各段階に対する部分的な情報を抜粋しています。詳細は本ページまでアクセスください)


azure.microsoft.com

例えば私が重要視したのは、技術的な質問可否や受付時間、または上位サポートとリーズナブルなサポートの差は何か、などを重点に置いて学習をしました。こんな人にはこのレベルだな、というようにある程度顧客のシナリオを想定しながらサポートレベルを見ていくとイメージもしやすいと言えます。

学習に活用した教材

品川でトレーニング受講した際に頂いた資料とMS Learnを活用しました。

docs.microsoft.com

特にこちらの”Azureの基礎”は品川で開講されたコースと同じ内容ということで復習には大変活用できました。Azure の基礎ラーニング パス – Learn | Microsoft Docs

本試験受験に際し、前提として”知っておくべき知識”

AWS認定クラウドプラクティショナーでも同様ですが、次のような基本的なネットワークの知識は持っている必要があります。

  • IPアドレスとは何か?
  • サブネットとは何か?
  • DNS/名前解決とは何か?
  • ファイアウォールとは何か?
  • Well Known Portとは何か?
  • サービスとは何か?

また今回はMicrosoft関連ということでActive Directoryのようなサービス連携もありますので、Windows Serverが提供しているような機能についても知識があるとアドバンテージがあると言えます。

学習時間/期間について

2020/02/13:試験学習スタート

再掲ですが、品川でMIcrosoft様提供のトレーニングを受けた日が私にとってのAzure学習のスタートです。

lab8010.com

なお、この時点では次の認定資格スキルをすでに保有済みです。そのためかなりアドバンテージはあったなと思います。

  • CCNP
  • VMware NSX
  • MCSE2003
  • AWS認定クラウドプラクティショナー

2020/03/09:本テスト受験

トレーニングから1か月近くが経過していますが、上記学習スタートから本テスト受験の間は毎日少しずつMS Learnでの学習とAzureのホームページの確認のみで学習を進めました。

実際受験後の感想としては受講後1週間以内の受験でもよかったなと思います。(出張を伴う業務などがあったため、そちらの準備に追われて受験が遅れました)

まとめ

Microsoft AZ-900の学習方法の私なりのまとめです。

  • Microsoft提供の無償トレーニングの内容だけでも十分に受験は可能
  • 上記トレーニング受講時には、ネットワークの基礎知識とActive DirectoryなどのWindows機能への理解があるとプラスアルファだと言えます。
  • ネットワークに関する知識は前提として必須(OSI参照モデル/IPアドレス/ファイアウォールなど)
  • 多くのサービスがありますので、1つの学習時間を、サービス単位で細切れにしてやると飽きが来ず楽しく学べます。(AWS認定クラウドプラクティショナーと同じアドバイス) 
  • 試験対応言語は英語/日本語あり、翻訳については心配無用

あとがき

AWS認定クラウドプラクティショナーに続き、Azureの入門科目も無事に終わりました。総評ですが、まずは概要を語れる人物であるかどうか、ということを図る試験だと言えます。

残るはGoogle Cloud Platformか?とも思いますが、ちょうど本記事の投稿タイミングでvSphere 7やvSAN 7などのVMwareのメジャーバージョン更新が発表されましたので、いったんそちらに集中する予定です。

また、AzureとAWSを二つ学習して思ったのは、サプライヤは違えど提供しているサービスは似たようなものも多く、1つを覚えてしまえばそれ以降の学習はかなりしやすかったなと言えます。

最後にMicrosoftと言えばやはりWindowsとOfficeなどの独自の製品ブランドの強さが魅力です。
Active Directory環境を持つ企業はとても多いでしょうから、この点においてはIaaSだけでなくアプリケーション連携やサポート面での優位性がとても高いのはAzureの強みだと思います。

自分も時間的な余裕があればぜひExpertレベルまでのスキルアップをチャレンジしたいと思います。


docs.microsoft.com

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