【VMware認定資格】VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy Section 5対策編】
まえがき
本記事は、VMware認定資格 VCAP-Deployの試験対策記事です。(対象vSphere バージョンは6.5)
本記事は、記事投稿者が当該試験を受験前に自己学習のまとめとして掲載しているものですので、記事作成時点では投稿者は試験で実際に問われる設問を一切把握しておりません。
記事の内容は、当該試験の公式出題範囲から出題される可能性が高そうなものを独自に予測したものですので、その点をご留意の上お読みいただけますと幸いです。
なお、本記事の親記事はこちらですので、他のSectionについても同様の情報を参照されたい場合は以下のリンクも是非ご覧ください。
【VMware認定資格】VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy 対策編】
ログ保存先の設定手順
今回は特にESXiにフォーカスして、2箇所のログ保存先の指定について振り返ります。ESXiではログの保存先として”ローカル”と”Syslog”の2種類が存在します。前者については過去に当ブログにて取り扱っておりますので、該当記事のリンクを紹介します。
vSphere ESXi スクラッチ パーティションについて(当ブログ)
Syslogについてですが、以下の2つのご本家記事で十分な情報記載がありますので、是非こちらをご確認の上実環境またはVMware HOL上での設定画面確認をおすすめ致します。
ESXi ホストでのSyslogの構成(VMware Docs)
ESXi 上での syslog の構成 (2003322)(VMware KB)
ホストプロファイルの概要と使い方
ホストプロファイルは、特定のESXiホストから構成をエクスポートした後、それを基準にテンプレートを構成後、複数のホストにそれらを配布、適用可能な機能です。
- 迅速な大量展開
- 一貫性がある構成
- 可視化されたコンプライアンス状況
これらの3つがコンセプト、ポイントです。今回はVMware HOL上で、複数のホストが同じNTPサーバーを参照するように構成するプロファイルを構成してみます。(勿論実際の現場では1つのプロファイルに他にも多くの情報を含ませる事が可能です)
まずはホストプロファイル操作前に、ベースとなるホストのNTP構成を確認します。NTPホストが指定されておりサービスも起動しています。
それではホストプロファイルの構成を開始します。まずはホームメニュー内にアイコンがありますのでこちらから画面に入りましょう。
現在ホストプロファイルは未構成です。これから1つ目のホストプロファイルを構成します。
印象的なのは、”Creat Host Profile”のようなメニューではなく、”Extract profile from a host”というものがそれに相当するという事です。
構成をエクスポートするソースホストを指定します。今回は上のホストを選択しました。
次にホストプロファイルに管理用の名称を付けましょう。今回は”NTP Settings”という名前にしました。
プロファイルが作成されました。現在このプロファイルが関連付けられているホストは存在しない状況です。
そのため、この図内では左から”コンプライアントなホスト”、”コンプライアントではないホスト”、”不明なホスト”はいずれも0と表示されています。
次に、ホストプロファイルの内容を編集します。このままでは、NTP以外も含めたストレージやネットワーク構成なども、同期とチェックの対象となります。今回は時刻同期関連の項目のみを対象としたホストプロファイルに変更します。(Edit Settingsより)
NTPで検索をした所、時刻関連の項目が3つ確認出来ました。実際の運用ではここで同期対象としたい項目にチェックを入れていくイメージとなります。
検索キーワードの”NTP”を削除すると、以下のように他の項目も表示されますね。
それでは構成したプロファイルを、クラスターまたはホストに付帯します。
ホストの構成用プロファイルですが、複数のホストに関連付けたい場合には、クラスターを指定することも可能です。実際の操作画面のイメージは次の通りです。
プロファイルの関連付け作業を終えると、プロファイルで定義された内容と同一の設定がされているかを評価するフェーズに入ります。
プロファイルを付帯したばかりの状態では、評価前ということもあり”不明”というステータスとしてこれが表示されます。評価のためにコンプライアンス チェックボタンをクリックしましょう。
ホストプロファイルで定義されたNTP設定が施されているホストが”2つ”見つかった事が下図より確認出来ました。
ホスト単体のサマリを確認した場合、次のように小ウィンドウにてコンプライアンス状態が確認出来ました。
本項でのホストプロファイルの紹介は以上です。是非この機能を駆使して、迅速かつ一貫性のある構成展開を実現しましょう!
コンテンツライブラリの概要と初期設定
コンテンツライブラリはvSphere 6から登場した、ISOやテンプレートの管理用機能です。
本機能の特徴は次の通りです。
- より簡単なISOファイル、テンプレートの管理
- 複数のvCenter Server間でのコンテンツの同期(一貫性がある管理)
- セキュアかつ容量効率が良い同期(暗号化通信/同期はフル同期型とコンテンツの初回利用時の同期)
今回もVMware HOLを利用し、コンテンツライブラリの作成と同期について実演をしてみましょう。
HOL-1911-91-SDC – vSphere 6.7 Lightning Lab
まずはコンテンツ ライブラリのメニューは、Home画面内にあります。今回行う作業は全てこちらのメニュー内から実行可能です。
また、今回はvCenter Server間でコンテンツライブラリの同期を行う想定です。2つのvCenter Serverがラボ内に存在することを確認出来ました。
コンテンツ ライブラリのメニュー内に入ると、本ラボ内にはデフォルトで1つのコンテンツ ライブラリが構成されていました。またその中には既に1つのテンプレートが存在していることも確認出来ました。
更に掘り下げてみましょう。このコンテンツ ライブラリについての情報を確認してみましょう。
- 本コンテンツ ライブラリは”vcsa-01a.corp.local”にてホストされている(右赤)
- 本コンテンツ ライブラリは”VMFS”がデータ保存先として指定されている(左赤)
なお、上図左側をご覧頂くと、テンプレートの一覧が確認出来ました。右クリックをする事で、”New VM from This Template”を始め、ここからテンプレートに対する操作も可能です。
今回はこのコンテンツライブラリをデータソースとして、別のコンテンツ ライブラリに同期するように設定します。そのために、既存のライブラリに”Publishing(公開)”設定を行います。
こちらは下図内の”Actions(歯車アイコン)”からメニューを開けます。ここから同期のためのURLが発行されます。このURLを同期するためのもう1つのコンテンツ ライブラリ構成時に入力して、本ライブラリを同期先として指定が可能となります。
なお、公開設定後は、下図のようにサマリ画面からもURLの確認が可能となります
それでは次に、同期用の2つ目のコンテンツライブラリを作成します。1つ目の注意点ですが、下図赤枠のように作成先のvCenter Serverが指定可能ですので、こちらで正しいものを選択するようにしましょう。
こちらの画面では、コンテンツ ライブラリのタイプを指定します。今回はデータを、他のコンテンツ ライブラリから同期及びダウンロードする形式ですから”購読(Subscribed Content library)”を利用しましょう。
この際、同期の元となるライブラリのURLを本画面で登録します。
なお、赤枠内ですが、データの同期手法の選択となります。
上の選択肢は構成後に全てのコンテンツの同期が同期されます。
下の選択肢はファイル単位で、始めて利用される際に始めてソースからデータが同意される形式です。
こちらも要件に従い正しいものを選択出来るか、がポイントになりそうです。
購読済みライブラリの設定の編集(VMware Docs)
最後は2つ目のコンテンツ ライブラリのデータ保存先をしていします。今回は既存のデータストアを指定してみたいと思います。
2つ目のコンテンツ ライブラリが作成されますと、次のように 2つのライブラリの同期関係が矢印で表示されました。こちらはデータソース側のライブラリです。
こちらは2つ目のコンテンツライブラリとして構成をしたライブラリです。
赤枠内に注目を頂くと、データの同期は”初回のコンテンツ利用時”としているため、アイテム数は1つですがデータサイズは0 Byteとなっています。
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