【VMware認定資格】 VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy 受験レポート編】

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【VMware認定資格】 VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy 受験レポート編】

遂に念願のVCAP-DCV Deployに合格をしました。ということで今回はVCAP-DCV Deployの受験レポートをここに残したいと思います。(VCAP-DCV Designは1月に取得したので、そこから5ヶ月後の受験となりました)

合格に至るまでは、大変多く時間を要しました。意外と日本語で試験の準備や体験レポートが書かれているものが少なく感じたので私の経験も是非共有したいと思います。

VCAP(VMware Certified Advanced Professional)とは?(再掲)

VCPの上位認定資格です。本ブログ投稿時点では”Deploy(導入)“と”Design(設計)”の2種類の科目があります。

製品を用いた設計、管理、最適化のスキルがVCAPレベルでは求められます。本認定を受けるには、前提条件としてはVCPを取得しておく必要があります。

VMware Certified Advanced Professional — Data Center Virtualization Deploy 2018

DeployとDesign、どちらから受けるべきか?(続編)

本項を続編、としているのは、本ブログ内での筆者はDesign → Deployの順で受験をし終えており、2つの特性を理解しています。Designの合格体験記ではその当時の考察を元に記事を書いていました。(ご覧になりたい方はリンクよりアクセスください)

lab8010.com

繰り返しますが、まず前提条件は”どちらからの受験が良いか”はその人のロール、普段の業務特性次第と言えます。但し、2つの試験を体験した私は、自分自身は”Deploy”の方が難易度が簡単だったと感じています。

明らかにですが、Designは普段からお客様の環境要件ヒアリングをしていて、要件に基づいた機能を選定したり、パラメーターシートを構成するような役回りの方なら簡単だと思いました。普段からvSphere Client HTML5/Web Clientを使って、インストールや構成をしている人はDeployから行う方が楽です。

私の場合は、講義の間でのラボ操作について受講生にデモンストレーションをしたり、トラブル対処が日常でしたので、その点ではDeployの方が親しみやすかったと言えます。また本ブログでもそうですが、基本的にVMware Hands on LABを常用しています。Hands on LABを普段から使っている方も、Deployの方が親しみ易いでしょう。

残念ながら業務特性上どちらにも当てはまらないという人は、是非”VMware Hands on LAB”を利用して経験を身に着けて、Deployから受験をされることをおすすめします。

以下、再掲ですがDeploy試験時の操作インターフェースについてはこちらを参照ください。

VMware Certification Platform Interface

VMware HOLそのものとも言える画面ですね。画面のインターフェースの詳細ついては以下の記事に掲載しましたので良ければご覧ください。

【VMware認定資格】 VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy 試験コンソール編】

理想的な受験者レベルと学習期間について

私の場合は、本試験のために対策をした期間は1ヶ月でした。これも前回のDesign試験の対策にも記述をしていますが、私自身は普段からVMware認定講師としてvSphere、vSAN、 NSXと触れているという前提があります。次のようなレベルの方であれば、私と同様に1ヶ月ほどの期間でも十分だと言えます。

  • vSphere Client HTML5/vSphere Web Client/VMware Host Client/vCenter Server Appliance Management Interfaceの使い分けが出来る
  • vSphere HA/FT/DRS/vMotion/Storage vMotion/Distributed Switchなどのメジャーな機能の展開経験があり、それぞれの主要な設定値を理解している。
  • 一人で操作インターフェース上の迷いなく次の要件のクラスター環境を構成出来る
    • 共有iSCSI LUNをマウントvSphere ESXiの2ノードクラスター
    • 4ノードvSANのオールフラッシュvSAN(RAID5及び重複排除圧縮有)

※守秘義務の観点から実際の試験にこの環境が出題されるか否かについては言及いたしません。
※上記が出来る=合格必須という事を保証するものではありません。

なお、私が今回の試験に対して自身が行った対策学習については以下のリンクに掲載をしていますので参照ください。テストの合格にもとても役に立ったと感じていますし、また今後の自分自身のスキルアップにも確実に役立ったと感じています。

【VMware認定資格】VCAPへの道【VCAP6.5-DCV Deploy 対策編】

なお試験対策講座としては、”vSphere: Design Workshop”または”VCAP合宿”もありますので、これらを活用するのも手です。mylearn.vmware.com

2019年の冬にも合宿があるようです!是非皆さんこちらもご覧くださいね!

blogs.vmware.com

正直、ものすごく合宿行きたかったです(笑)
同じ目標を共にする仲間と苦楽を分かち合い成功を目指すのはとても刺激的ですよね。是非皆様は機会がありましたらご参加されてみてください!

試験範囲及び必要な知識について(最重要)

試験の出題範囲ですが製品としては、vSphereが範囲です。これにはvSANも含まれています。
※VMwareの視点としては、現時点ではvSANはvSphereの一部との事です。(VMware USの担当者と会話をしての返答)

NSXとHorizonは一切出題されません。というのもこれらの製品はそれぞれにVCAPが存在しています。
これに加えて、試験のExam Guideを確認されれば明らかです。Download Exam Guide (PDF)

技術的な側面で必要な事については対策ページにてご紹介していますのでそちらをご確認ください。
上記で紹介しているExam Guideを独自に日本語訳しました。

本試験でとても大切なポイントは、次の3点です。

  1. 時間管理
  2. スムーズな操作
  3. 英文読解力

時間管理

時間を効率よく使うために私が取った行動は、試験開始時点で”全部の問題を全てホワイトボードに列挙する”でした。これは私にとって正解の行動でした。なぜそう言えたかというと、”得意な問題から対処でき、時間に余裕が出来たため、自身が無い問いかけに対して調べる時間を大幅に取れた”ためです。

具体的には、各問題がどの機能について聞かれているか、を大雑把に記述しました。試験時間の最初の15分くらいはこの作業に時間を使いました。
例)Q1: vSphere HA構成 / Q2: 分散スイッチ ○○の設定など(勿論これは例ですので実際が左記の通りという意味ではありません)

もし余裕があれば、ご自身の問いかけに対する自信度も一緒に書いておくと良いでしょう。そうするとホワイトボードを見ながら、どの問題から回答していくか優先度合いが付けやすいです。

問題を列挙していくとご自身が得意なもの、苦手なもの、構成経験があるもの、無いものとカテゴライズ出来るといえるでしょう。経験上解きやすいものから始めて行きました。

解き終わるごとに、その問題にはチェックマークを入れて、回答を終えた事がわかるように管理しました。通常の選択式問題と違い、実際の環境に構成を適用していきますから、どの問題を回答したかを確認する術はご自身が覚えているしかないためです。

操作経験が殆どない機能も聞かれて少し焦りましたが、そういうものについても、デスクトップ上にユーザーズガイドが設置されており、PDFベースで参照可能ですので、時間を使ってそれらを確認して問題に回答しました。(このユーザーズガイドは、VMware Docsに掲載があるものですので、是非試験受験前にドキュメントと仲良くなりましょう。私は通勤時に毎日電車内で熟読しています。)

スムーズな操作

操作は基本的にvSphere Web Clientにて行いましたが、ご存知の通り動作パフォーマンスは皆様の体感されている通りです。その分のオーバーヘッドも考えれば、あまり悩んでいる暇はありません。

ログイン画面でずっと待ったまま何もしない、というのはあまりにも非効率です。
ここでもう1つテクニックですが、実操作環境では複数のUIを起動することは出来るわけです。

例)SSH操作をしながら、vSphere Web Clientを操作する。

つまり、問題Aを解きながら、問題Bも対応が出来るわけです。事前に列挙した問題を見ていけば、いくつかの問題は異なるUIを使うものがあります。そこで、ある問題の待ち時間の間に別の問題を解くというのは時短効率に繋がると言えます。

英文読解力

本試験の提供方式は英文でのみです。出題のされ方も、”○○の機能を構成し、パラメーターには△△を入れましょう”というストレートなものであったり、”ユーザーはこの仮想マシンに対してはダウンタイムを一切受け入れられず、パフォーマンスの劣化も許容したくないと言っています”のように暗にどの機能を使うかを読み取らないと行けない書き方もされています。

問いかけ次第では、問題文の数が明らかに多いもの、少ないものの差が激しいので、見た目にも行数が少ない問題から解いていくと気持ちも楽です。

受験時間は約4時間(205分+非ネイティブEnglish スピーカーは30分)ほどでしたが、時間を全部使い切りました。実際には60分前くらいには終わっていたのですが、英文による問題の見直しと構成した内容の操作による確認を行い時間を全部使いました。

英文の解釈のための練習としては次の2つが効果的です。

  • 英語インターフェースによるVMware HOLの操作練習
  • 海外ブログの熟読(本記事の最下部参照ください)
  • 英語のVMware Docsを読む

学習に利用した資料集

あとがき

いかがでしたでしょうか。晴れて2019年前半にVCIX-DCVに昇格出来ました。これによって私もVCI Level2インストラクターに成れました。いよいよ次はVCDXです。本記事投稿時点では日本国内では今の所0人ですから、是非国内初のVCDXに成れるよう今後も活動を続けていこうと思います。