VMware認定資格関連情報 まとめ (VCP VCAP 2022)
この記事は、VMware社提供の認定資格についての概要や受験までのFAQを掲載している記事です。
vSphere 7.x系の認定資格までの情報を提供しております。
なお6.x系と7.x系では受験頂く必要がある試験数は異なりますのでご注意ください。
動画で知る VCP-DCV!
2022年9月から、Youtube上での動画による情報配信も開始しました。
VCP-DCVという一番メジャーな資格をベースに本記事に相当する内容を解説しています。
(チャンネル登録やいいね、なども是非よろしくお願い致します。)
VMware認定資格 概要
- VMwareでは6つカテゴリの製品で対応する認定資格が存在します。
- DCV – データセンターの仮想化(vSphere)
- CMA – クラウド管理と自動化(vRealize Automation)
- SEC – ネットワークの仮想化とセキュリティ(Carbon Black)
- NV – ネットワークの仮想化(VMware NSX)
- DTM&DW – デスクトップとモビリティ及びデジタルワークスペース(VMware Horizon/Workspace ONE)
- Spring – モダンアプリケーション (Tanzu)
以前は各トラック毎のステップを掲載しておりましたが、トラック数が増えた事やそれぞれが異なる取得プロセスを踏むように多様化したことを受け、それらについては掲載致しません。
代わりにこちらのリンク内のファイルをご覧いただければそれらが確認出来ます。 - 全ての認定資格には難易度レベルが複数段階存在する
2022年05月現在、VMware社の製品変革は著しいです。これは市場のニーズを受けて製品が増えている事に起因します。長らくVMware社が提供してきたvSphereを中心とした製品の場合は4段階形式でのレベル展開がされています。
下図では左から、Associate、Professional、Advanced Professional、Design Expertです。
市場で最も有名なVCPとは、レベル2段階の試験の略称です。(VMware Certified Professional)
Certification – VMware
- 認定トラックによってはレベル1のVCTAが存在します。このレベルは任意受験のものです。
これから仮想化の世界に入るという方がスタートラインに立つ上ために受験されるのはいいかもしれません。
VMware Certified Technical Associate – Data Center Virtualization 2022
もし、VCTA-DCVの受験を検討している方がおられましたら、次の受験レポートを用意しましたので皆様の学習の支えになれば幸いです。lab8010.com - レベル2に相当するVCPの取得にはVMware社指定の技術トレーニングの受講が必須です。
なお、VCP-NVトラックのみは特例として、有効なCisco認定資格を保有していればこれを免除出来る仕組みがあります。詳細はこちらのリンクからご確認ください。
- 認定資格には取得年号が入り、第三者に対し技術取得の新鮮度が伝わり易くなりました。
(例 VCP-DCV 2020)
- 認定資格には有効期限は存在しません。以前は取得後2年間の有効期限でした。
2019年2月に認定資格の有効性ポリシーが変更となり、無期限となりました。
詳細については本記事内のリンク集よりご確認ください) - 認定資格試験は製品の新バージョンリリースに応じて登場し、既存の認定資格ホルダーはVMware社指定の新試験を合格することで、認定資格の表示年度を更新可能である
有用リンク集
- VMware Education Services Blog(英語)
- VMware Japan Education Blog
- VCP – 2 年の再認定要件の撤廃 ー VMware Japan Education Blog
- 新しいVCPバージョンは西暦2019で ー VMware Japan Education Blog
- VMware Certification Manager (アクセスにはVMware Mylearnのアカウントが必要です)
よくある質問
-
- VCP取得のために、何個の試験を受ける必要がありますか?
★vSphere 7.0からの場合★
1つの試験を合格すればVCP認定を取得出来ます。(2022年5月現在、既にvSphere 6.x試験は廃止済み)★vSphere 6.7までの場合★
初めてVCPを取得する場合は、2つの試験に合格する必要があります。
一次試験として、”vSphere Foundation”という基礎科目があります。
二次試験として、各製品トラック毎のVCPが存在します。
2つの試験に合格し、指定トレーニングの受講を完了していれば、VCPホルダーとなります。 - 認定資格に有効期限はありますか?
ありません。正しくは、以前は有りましたが、本ブログ記事投稿時点では認定資格の失効という考え方は無くなりました。詳細はこちらからご確認ください。
VCP – 2 年の再認定要件の撤廃 ー VMware Japan Education Blog - 試験と認定トレーニングの順番に決まりはあるか?
ありません、必要条件を満たした時点で有資格者として認められます。
但し、一般的な順序は、トレーニング受講 → 試験の流れです。 - (2022年5月現在、既にvSphere 6.x試験は廃止済み)
vSphereに関する資格を受験する場合は、vSphere 6で受験をするか、vSphere 7で受験をするか、どちらが良いのでしょうか?
これについては、まず2021年6月30日を以て、vSphere 6での試験提供は終了します。
もしあなたがvSphere 6の経験が豊富、過去にこのバージョンでのトレーニングを受講したことがある場合はバージョン6での受験が良いでしょう。しかしながら、上記のいずれにも該当しない場合は、是非バージョン7での受験が好ましいです。なお、どちらのバージョンで認定資格の要項を満たしたとしても、取得出来る認定は、2021年5月時点では、”VCP-DCV 2021″となります。 - (2022年5月現在、既にvSphere 6.x試験は廃止済み)
(vSphere 6.x系の方のみ対象)vSphere Foundationとはどのような科目か?
本科目はvSphere ESXiとvCenter Serverについての知識を問う試験となっています。
データセンターの仮想化トラック以外にも、いずれの製品もvSphereの知識なくしては運用や管理が出来ないと言っても良いです。どの試験トラックを受ける場合でも、初めてVCPにチャレンジされる方は本試験をまずクリアしましょう。なおこの試験はピアソンVUEから予約するタイプの試験ですが、テスト会場ではなく、自宅など、インターネット回線がある環境であればどこでも受験が可能です。
既に有効なVCPをお持ちの方は、別トラックまたは新バージョンのVCPを受験する際にはFoundation試験の再受験は不要です。 - (2022年5月現在、既にvSphere 6.x試験は廃止済み)
(vSphere 6.x系の方のみ対象)vSphere Foundationを受験後に、VCP試験を受験するまでにいつまでに受験をしないといけないなど期限はあるか?
vSphere Foundation合格後は、特にいつまでにVCP試験を受験するというルールはありません(本記事投稿時点では)Foundation試験に対応するVCP試験が存在する限り受験が出来ます。 - VCPを取得するに当たりトレーニング参加は必須か?
はい、必須です。
この際、VMware社提供のトレーニングコースは初級、中級、上級のように経験毎に複数提供されており、受験者の経験値に応じて任意のものが選択出来るようになっています。
こちらの一覧内にあるコースは、VCP-DCV 2019に対応したトレーニング一覧です。
この中から1コースでも受講参加をしていればOKです。
上記図を含む詳細ページはこちらからアクセスください。各トレーニングコースの位置づけは次の通りです。なお、各トレーニングコースで取り扱う内容についてはPDFガイドがあるので以下のコースタイトルにリンクを掲示してみました。
・入門コース vSphere Install, Configure, Manage
・中級コース vSphere Optimize and Scale
・上級コース vSphere Troubleshooting Workshop / vSphere Advanced Administration Workshop
なお、VCPの上位資格であるVCAP以上はトレーニング参加は任意となりますが、その出題範囲としては中級や上級相当のコースからの出題となります。 - 認定資格者になると合格証は発行されますか?
はい、VMware Certification Managerにログインをすればデジタル証明書とロゴがダウンロード可能となります。こちらはダウンロード出来たデジタル証明書のサンプルです。
VMware Certification Managerへのアクセスはこちらから
ちなみに、2022年現在では合格証のデザインが変更されています。
- 認定資格者になると受けられる特典はありますか?
世間一般に仮想化の技術者であることを正式に名乗れる事以外に、次の利点があります。
VCPホルダー以上は有資格者専用グッズ購買が可能になります。以下は専用購入サイト上の商品の一部です。
VCAPホルダー以上はVMware Pressで販売されている書籍の割引が受けられます。
http://vmwarepress.com/
VMworldやvForumなどのVMware主催イベントに参加をすると、Education Servicesブースにて資格者用のピンバッジがゲット出来ます。Added two Gold HOL badges on my strap. Size is different between 2017 and 2018 😳#VMware #vmwarehol pic.twitter.com/JruxNKq2jo
— Yamato@VCI & vExpert (@tw1tter_8010) 2019年2月12日
- VCP対策としてお勧めの資料や書籍を知りたい
2022年5月時点で存在する日本語書籍としてのVMware認定資格対策書籍はこちらのみです。
インプレス様による出版の、業界では”黒本”と呼ばれている認定資格対策書兼VMware vSphereの教科書です。
本書は、私ともう1名の国内VMware認定インストラクターの2名による共同著書です。
私のブログ活動が目に留まったとの事で、共同執筆のお声を頂きました。合格報告も多数頂いており大変うれしい限りです。
VMware vSphere 7.x (2V0-21.20)https://t.co/QF49uDFi7z
本日合格 (`・ω・´)#VCP#VMware
日本語版#黒本
を出版していただいた出版社様、著者様には感謝の気持ちでいっぱいです。#献血
回数88→8並び♪ pic.twitter.com/sItRBXAe3M— HIRO86 (@HIRO86_s) February 23, 2022
VMware VCP-DCV 2021を受験した流れと結果になります。これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。 #はてなブログ
VMware Professional VMware vSphere 7.x (VCP-DCV2021)を受験、合格した話 – DancePoPの日記https://t.co/IbaWVy1xGN— DancePoP@モタスポ雑記ブログ (@KariNlolAA) January 23, 2022
なお、上記以外で過去のvSphereバージョンに関する書籍もあります。しかしながら製品が持つ機能性質などは変更されているので、試験対策や最新事情の理解には役に立たない可能性はあります。そのことを念頭に置いたうえで、旧バージョンの書籍を読むのはいいかもしれません。
旧バージョンに関する書籍は次のリンクにまとめていますので、気になる方はご覧ください。 - 認定資格ではなく、スキルという位置づけのものがありますが、違いは何ですか?
VCA/VCP/VCAP/VCIX/VCDXは認定資格です。
スキルというのは、本記事投稿時点では次のものが挙げられます。
VMware Specialist – vSAN 2019
VMware vRealize Operations 2017 Specialist
VMware Cloud on AWS – Software Defined Data Center 2019
これらは、現時点では特定領域に対する専門性を示すためのバッジであり、段階的に技術力を示す認定資格に対し、領域に対し1つのバッジが存在するイメージとなります。
取得条件はスキル毎に異なりますので、専用ページでご確認ください。 - VCP-DCV試験を受けようと考えていますが受講すべき試験がどれか分かりづらいです。
適切な科目を検索するコツはありますか?
取得をしたい科目のURL内にアクセスし、”Certification Path”を確認しましょう。
上記ページ内の赤枠箇所 3.にて正しい認定科目が確認出来ます。VMwareも数年お気に認定資格の刷新を行いますので、この検索方法を覚えておきましょう。Webページの体裁が変更されるような場合はまた当記事も更新しようと思います。なお、ページの上側の赤枠箇所はプルダウンで変更が可能です。
受験される方の現在の保有資格などで条件が変わりますのでこちらを先にご確認頂き、ご自身の状況に合うものを選択しましょう。
- VCP取得のために、何個の試験を受ける必要がありますか?
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