本記事投稿中に開催されております、Dell Tech World 2019にて発表されましたVMware Cloud on Dell EMCについて簡単にまとめてみました。
なお、本記事で取り扱う内容については、本記事投稿時点の情報であるため、記事参照時点ではサービス内容に変更が加わっている可能性がある点をご容赦の上ご一読お願い致します。
VMware Cloud on Dell EMCとは
概要
本ソリューションの概要は次の通りです。
- Project Dimensionに基づく製品思想
- Dell EMC VxRailをベースとしたインフラである
- オンプレミススタイルのインフラである
- 導入からサポートまで、運用についてはVMwareが行ってくれる
所感としては、自社内に確保しておきたいインフラでありながら、展開、サポートなどのこれまでの管理工数を自動化できるという特徴があると言えます。
端的に言うなら、“VMwareが管理してくれるVxRailベースのSDDCインフラを買えるようになりました”というところでしょうか。
利用ケース
自社内にインフラを置いておきたい理由は例えば次のような理由があると考えられます
- ネットワーク的観点
ネットワーク遅延、パフォーマンス観点から特定の地域に設置しておきたいインフラ - 既存資産の観点
vSphereを中心とした既存インフラ上に展開済みのアプリケーションの拡張先 - セキュリティの観点
保護しているデータの性質上、社外に置くことができないデータがある場合 - 製品選定の手軽さ
vSAN Ready Nodeのように、既に構成されたインフラが欲しい、という方でラックレベルで既に構成が決まったものが欲しいという方 - 導入からサポートまでの運用コストの削減
SDDCのコンセプトにある、”自動化“という点においては、ユーザーサイドでこれまで行う必要があったこれらのワークをVMwareが主体的に行ってくれるという点は魅力です。昨今では“一人情シス”というワードもありますが、今やメインフレーム時代から考えるとITインフラのあり方というの常に変化しており、少数精鋭での保守、運用が現在では課題となっています。そんな時代の中、出来るだけ安定稼働、実績が多いインフラを選びたい、という場合に、世界シェアNo1のx86サーバーであるDell EMC PowerEdgeをベースとするVxRail上で動作するvSphere環境を、VMwareのエンジニアがサポートしてくれるというのはとても魅力的です。製品のライフサイクルを導入から保守までを自動化することで、お客様が真にビジネスに集中できるインフラ、という点はひょっとすると最もこの製品を選ぶ強い理由になるのかもしれません。
情報ソース
Announcing VMware Cloud on Dell EMC
https://blogs.vmware.com/vsphere/2019/04/announcing-vmware-cloud-on-dell-emc.html
Introducing VMware Cloud on Dell EMC
https://www.vmware.com/products/vmc-on-dell-emc.html
VMware Cloud on Dell EMC Product Page
https://www.dellemc.com/en-us/solutions/cloud/vmware-cloud-on-dellemc.htm
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