昨日に引き続き、esxtopネタです。
なぜリソース状況をモニタリングするのか、と言われれば”リソースが足りているか否か”を判断するためです。
そこで今回は、”物理CPUリソースは足りているか”という観点で、esxtopの簡単な見方を紹介します。
はじめに申し上げますが、ここで紹介するモニタリング手法や数値などに対する考察は、全ての環境に対し同様のコメントが当てはまるとは言えませんので、ご注意ください。
今回は、esxtopの初回起動時の画面で表示される2~3行に注目をしてみました。
※オレンジのPCPU USEDとPSCPU UTILの違いはこちらのURLよりご確認ください。
What is the difference between PCPU Used and PCPU Utilized? – VMware vSphere Blog
この数行を見ただけでも色々なことが分かります。詳細は画像側のコメントをご覧ください。
今回のテーマにある、”物理CPUリソースは足りてるか?”についてですが、特に赤色の箇所をご覧頂くと、直近3パターンの時間におけるCPUの利用率が分かります。
例えばシステムのピークタイムにesxtopを起動し、この値が1.00であれば、それはCPUの利用率が100%を意味します。(つまりリソースをフルに利用していると言えます)
この場合は、CPUの増設や、クラスターに対し追加ノードを用意し、vMotionで仮想マシンを他のホストに動かす事で、リソースの利用率を下げてやることが期待出来ます。
一方で、システムのピークタイムにesxtopを起動し、この値が0.50であれば、それはCPUの利用率が50%を意味します。(つまり、CPUにはまだ余力があり、増設そのものの効果が薄いと言えます。)
但しこれについては”CPUに余力があるのであれば、コア数を増やして良いか?”と言われれば必ずしもその次第ではありません。
この点については仮想マシン上で動作させるアプリケーションがマルチスレッド対応の場合は複数コアがあることで、パフォーマンスの向上を期待出来ます。
最後に、VMwareの公式ドキュメント上でも各パラメーターの名称や内容について確認できるリンクを貼っておきますので以下も参考にしていただけると幸いです。
CPU パネル – VMware Docs(6.7)
以上です。話したい事は多くありますが、1つ1つの記事で解説をして行きたいと思いますので、今後のシリーズもご期待ください。
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